- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県久万高原町
- 広報紙名 : 広報久万高原 2025年7月号
農業公園研修センター(久万農業公園アグリピア)でトマト栽培に関する研修を終え、新規就農者として新たにスタートした方々を紹介します。
■倉田由香(くらたゆか)さん
京都府出身の倉田さん。大阪府で就職しましたが、家族との時間を大切にしたいとの思いがありました。そんな中、インターネットで久万高原町の農業研修制度を知り、夫婦とも農業は未経験でしたが、夫婦でできる農業に魅力を感じ、移住して就農することを決意しました。
令和5年から2年間、農業研修を受けましたが、とにかく体力勝負なので大変。でもやればやった分だけ、手をかければかけるほどトマトがちゃんと育ってくれるのが嬉しくて、楽しく続けることができたそうです。
今年4月より、ハウス9棟でトマト栽培をスタートさせた倉田さん。関係者からは「慣れてから規模拡大したら…」とのアドバイスがあったそうですが、やるからには1年目から所得を追求したいとの覚悟でスタートしたそうです。
今は、夫婦2人で作業をして、職場であるハウスに子供たちも顔を出しており、そんな中で、トマトを作ることができるのは、すごく幸せであるとのことです。
「当面は、作業に手間取ると思いますが、徐々に収穫量を増やし、安定した経営になれるように頑張っていきたい」とのことです。
■光田恵子(みつだけいこ)さん、光田哲司(みつだてつし)さん
松山市から移住した光田さんご夫婦。2人で何か事業がしたいと話していたところ、農業ならずっと続けられると考え、就農場所を探していました。久万高原町に、サポートが手厚い農業研修制度があるのを知り、令和5年に移住して研修をスタートしました。移住してみて、子供たちがのびのび楽しくしているのが嬉しいと話します。
研修1年目はトマト栽培の楽しさを知り、2年目はトマトがうまくできず、厳しさを知った充実した2年間だったそうです。
今年の4月に就農し、夫婦2人でトマトを栽培しており、順調に生育しているとのことです。
今後、気候変動に不安があるため、温暖化対策としての細霧冷房や酸素水を導入予定です。また、温度や湿度等が家で確認できる環境モニタリングシステムの導入を考えているそうです。毎年、家族旅行に行けるくらいゆっくりでき、安定した収入を目指したいとのことです。
■坂本智一(さかもとともかず)さん
久万高原町出身の坂本さん。他産業に就職しましたが、子供との時間を取りたいと思い、農業をやりたいと考えました。久万高原町で農業をするなら、トマトと思っていたので、農業研修制度を活用し、令和5年4月より研修をスタートしました。
研修中は、ハウスが浸水するなどトラブルが多く、大変だったそうです。
今年4月の就農以降も、想定よりもトラブルが多く、苦労しましたが、研修施設が近くにあるので、何かあったら相談に乗ってもらいやすく、助かっているとのことです。
「以前は転勤族だったので家族との時間が取れなかったが、取れるようになり良かった」と話します。
現在、トマトの生育は順調に進んでおり、できるだけ手間をなくすように自走式の防除機や電動噴霧器をすでに導入しており、今後も作業の省力化や新しいシステムに取り組んでいきたいそうです。
農業公園研修センターでは現在、5人の研修生がトマト農家になるべく研修中です。センターでは来年度の研修生を募集しています。ご興味のある方は農業公園までお問い合わせください。
問い合わせ先:久万農業公園アグリピア
【電話】41-0040