文化 むかしの道具

■弁当箱
古くは握り飯や干飯(ほしいい)(米を蒸して乾燥させた保存食)を竹の皮などで包んで携帯していました。平安時代には、破籠(わりご)(破子)と呼ばれた弁当箱の原型と思われるものが存在しています。
江戸時代になると、旅行や花見などの文化が広がり、竹で編んだ行李(こうり)弁当箱や、曲げわっぱといった弁当箱が登場しました。さらには観劇用の幕の内弁当や、明治時代には鉄道の敷設により駅弁が販売されるようになり、それまで使われていたさまざまな弁当箱が広まりました。
それら多くは木製・竹製でしたが、昭和初期にはアルマイト加工されたアルミニウム製の弁当箱が普及しました。現在ではプラスチック製・ステンレス製なども加わり形もさまざまで、日本の食文化のひとつとして欠かせないものとなっています。
(砥部むかしのくらし館所蔵)

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