- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県内子町
- 広報紙名 : 広報uchiko 2025年3月号
■疲れやすい春――体にも影響する「心の健康」を考えよう
春は入学や就職などで生活環境が変化します。緊張や不安もあり、心が疲れやすい時期です。世界保健機関は健康の定義について「肉体的・精神的・社会的に、すべてが満たされた状態にあること」としています。心の疲れは自覚しづらいので、そのサインに気付くことが大切です。心と体は互いに影響しており、精神的な不調が体の症状として現れることもあります。次のような症状がないかチェックしてみましょう。
◇心が疲れているときの症状
・心の症状
やる気が出ない、イライラする、不安や焦りを感じる、今まで楽しかったことが楽く感じられないなど
・体の症状
眠れない、食欲がない、頭痛、腹痛、便秘、下痢など
◇自分でできる心のケア
心の不調は体と同様に、早く手当てをすることで回復が早まります。「疲れているかも」と思ったら、次のセルフケアを試してみましょう。
(1)体を冷やさない食生活
体の冷えは免疫力の低下やストレスの原因となり、心の疲れにつながります。体を温める効果がある鶏肉・ショウガ・ネギ、ビタミン類が豊富な豚肉・緑黄色野菜・豆類などを取り入れたバランスのいい食事を心がけ、冷えを防ぎましょう。
(2)質のいい睡眠
入浴後は部屋の照明を落とし、毎日決まった時間に眠るよう習慣づけましょう。スマホやテレビの画面から出るブルーライトは睡眠を妨げるので、就寝直前の使用は控えましょう。なお眠り過ぎは体内時計を狂わせるので要注意です。
(3)適度な運動
運動するとストレスを解消するホルモンが分泌され、リラックス効果が得られます。ストレッチやラジオ体操などを適度に毎日続けましょう。
(4)気持ちを書き出す
もやもやした気持ちや悩みを紙に書き出してみましょう。書いた内容を読むことで自分を客観的に捉え、新しい視点に気付くこともあります。
(5)今の自分に注目
気持ちが落ち込むと未来に対して否定的になります。問題があるときは、その原因や自分の欠点ばかり考えがちですが、うまくできていることも多いはずです。今、できていることに目を向け、自分の力を信じましょう。
◇自分だけで対処が難しいときは
心の余裕がなくなると視野が狭くなり、「自分で何とかしないと」「助けを求めてはいけない」と思い込んでしまうかもしれません。困ったときは自分だけで解決しようとせず、信頼できる身近な人や、相談窓口などを頼ってみてください。
相談先は複数あると安心です。一人では気付かなかった解決方法が見つかるかもしれません。電話やSNSなどで匿名で相談できる窓口を、内子町ホームページで紹介しています。
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