くらし Close-up 地域おこし協力隊

内子町の「地域おこし協力隊」に、新しく2人が4月1日付けで着任しました。任期は最長で3年です。それぞれがミッションを掲げ、町の活性化に向けて活動します。ここでは新任隊員の思いを紹介します。

■部活動で地域と生徒をつなぎ町全体の成長を目指したい
久保宏允(こうすけ)さん

地元・内子町へ協力隊員として戻ってきました。中学校部活動の地域クラブ移行に向けた仕組みづくりが私のミッションです。内子町は部活動の将来について、委員をはじめ地域全体で熱心に考えていると感じています。これからの3年間、より皆さんの理解を得て、応援してもらえる形にできるようコーディネートしていければと思います。まずは部活動を通して、中学生と地域の接点をつくりたいと考えています。現在は立川地区で開かれるモルック・ボッチャ大会に、総合スポーツ部の出場を計画中。また住民が部活動を体験できる機会もつくりたいです。中学生と地域が本気で向き合うことで、同じ方向に向かって進んでいけると思います。
部活動は生徒にとって、技術やコミュニケーション力の向上など、あらゆる力を養える大切な時間です。地域へ移行することは、中学生の成長の場が広がるということ。その場に住民も直接関わることで、町全体の発展につながればうれしいです。

■伝えたいのは、人々の温もり未来に向けた観光基盤づくり
林家瑄(リンジャシュェン)さん

台湾出身で、日本に来て9年目になります。「せっかく日本に来たから地元の人とふれあいたい。地域の発展につながる仕事をしたい」という気持ちがあり、昨年度まで2年半、徳島県三好市で協力隊をしていました。内子町へは視察で訪れ、利用した民宿で心のこもったおもてなしに感動。この温かさを多くの人に感じてほしい、運命の出会いだと感じ、内子町の協力隊になりました。
ミッションは、持続可能な観光のマネジメントです。国が定めた「持続可能な観光ガイドライン」を基に、内子町にふさわしい観光とは何かを考えます。町の強みは何か、時代のニーズに合わせて、観光へどう生かすのか――。皆さんと共に見つけていきたいです。町並み・村並み・山並みの美しさがそろっているのはすごいこと。地域にとっては当たり前でも、よそ者視点で見ることで、新たな価値に気付けるかもしれません。町の魅力が世界中に伝わり、未来に受け継がれるよう、精一杯頑張ります。