くらし 住人十色 第190回

■祭りの記憶が地域をつなぐ 立川地区に灯り続ける伝統芸能の灯
立川地区伝統芸能保存団体の子どもたち

立川地区の「川中三島神社秋季例大祭」が10月21日に開かれ、内子町無形民俗文化財の伝統芸能「社切り」「御供(おとも)相撲」「獅子舞」が奉納されました。桃色の着物に紫の袴、金色の髪飾りが華やかな稚児行列「社切り」。男子の健やかな成長を願う行事で、化粧まわしを着けた力士たちが土俵入りする「御供相撲」。老夫婦や猿、狐が物語を演じ、狩人と日本人が獅子を治める「獅子舞」。出演者は地域の小・中学生が中心で、境内や御旅所(おたびしょ)を巡って演技を披露します。住民らは一生懸命な子どもたちの姿に目を細め、拍手を送ります。
以前は各行事を仕切る地域の子どもが実施していましたが、年々子どもが減少したため、近年では小学校区全体で募集。保護者も地区を超えて協力し、伝統を引き継ぐ道を模索しています。協力を仰いで音頭を取る武知修一(しゅういち)さんは「私も子どもの頃、友達と一緒に練習し、もらった小遣いで出店を巡った。楽しい記憶が、ふるさとの原風景になっている」と振り返ります。「毎年、子どもたちの成長を見られるのもいいところ。祭りは大人になっても、人と地域をつないでくれる。よき伝統を、次の世代に残してあげたい」と語りました。