- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県伊方町
- 広報紙名 : 広報いかた 2025年11月号
■新川会館の活動について
新川会館 小泉 翔生
隣保館は、地域社会全体の中で、福祉の向上や人権啓発の住民交流の拠点となる開かれたコミュニティーセンターとして、人権課題の解決の為の各種事業を総合的に行うことを目的としております。
新川会館の主な事業として、各種相談事業、啓発・広報活動事業、地域交流事業等を行っております。
各種相談事業は、地域住民に対し、生活上の相談、人権にかかわる相談に応じ、適切な指導や助言を行う事業です。しかし、相談者の気持ちとしては、なじみのない職員に個人の問題を打ち明けるのは勇気のいることなので、訪問を踏みとどまる人もいるのではないかと思います。このような状況を隣保館側から解決していくためにも、信頼され、必要とされる職員になれるよう、住民の皆様との日々の交流活動を大切にしています。
啓発・広報活動事業では、新川会館の事業紹介や人権に関する意識向上のための文章を記載した「館だより」を年に4回発行しております。
また、地域住民の交流促進を目的とした地域交流事業として、レクレーション活動や学習会を行っております。新川会館では、生花教室や3B体操教室、小・中学生を対象にした学習会をメインに活動しております。3B体操教室とは、3つのB(ボール、ベル、ベルター)を使って行う健康体操で、バランス機能改善や筋力強化、ストレッチの効果があり、気軽に無理なく行うことができる体操です。小中学生の学習会では、教科や人権に関する学習だけでなく、体験学習を通じて、社会・自然・環境との関わりの中で、協力することの大切さや、豊かな心を育むことを目的としております。
今夏の中学生の体験学習では、西予市明浜歴史民俗資料館を訪れました。西予市人権啓発課の佐藤さんを講師に招き、ハンセン病と闘った詩人・塔和子さんに関するお話を聞きました。塔さんが子供の頃のハンセン病患者への偏見は凄まじく、被差別者の苦しみや、人間の尊厳について学ぶ良い機会となりました。お話を聞き、施設を見学した後に、明浜中学校を訪れ、現地の中学生と先ほど学んだことをテーマに意見交換しました。1日を通して、人権について学ぶ良い機会になりました。
小学生の体験学習では、愛媛県総合科学博物館を訪れました。午前中は常設展を見学し、歴史や文化、科学について学びました。午後からは、世界最高クラスの明るさを誇る光学式プラネタリウムを見学しました。約65万個もの恒星が投影され、子供たちも興味津々に鑑賞していました。
冬の体験学習も、みなさんが楽しく学べる企画を考えておりますので、ぜひ、多くの児童、生徒の皆さんにご参加いただければ嬉しいです。
