- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県松野町
- 広報紙名 : 広報まつの 令和7年12月号
◆交流会を通して学んだこと
・小学五年
私たち五年生は、総合的な学習の時間に、南愛媛通園センターの方と交流をしました。
六月の交流会の前は、車いすを使っている方とうまく交流することができるのか、私はとても不安な気持ちでいっぱいでした。これまで、車いすを補助した経験もなく、初めて車いすを動かすときは、おそるおそるレバーを持ち、動かすだけで精一ぱいでした。交流会当日の通園センターの支援員の方が準備したゲームは、車いすに乗っている人も私たち五年生も一緒に楽しむことができるゲームになっていました。私は、とても楽しく交流することができ、秋にまた会うのが楽しみになっていました。そして、もっと車いすを上手に動かして、交流を深めたいと思うようになりました。
二学期の交流会は、私たちが活動の内容を考えました。一緒に楽しめる活動になるよう、みんなで話し合いました。私の班の方は、視覚障がいもある方だったので、その方も楽しめるよう、音を使った遊びにしようと考えました。楽器の演奏を一緒にしたり、ゲームで使うサイコロの中に鈴を入れたりして、工夫しました。
そして、もっと、安心して車いすのを補助ができるよう、社会福祉協議会の方に補助の仕方を教えてもらいました。初めて自分も車いすに乗ってみると、気付くことがたくさんありました。補助する人には、車いすに乗っている人の命を預かるという責任があると気付きました。補助するときは、安心してもらえるよう、「動かしますよ。止まりますよ。」などの声かけがとても大切なことだと体験を通して理解しました。
十一月の交流会は、とてもうまくいきました。笑顔で、一緒に楽器を演奏したり、巨大すごろくゲームをしたりして、通園センターの方も私たち五年生もとても楽しそうでした。みんな積極的に声をかけ、前回より自信を持って車いすの補助をすることができました。
これまでの学習を通して、わたしは、だれもが安心して楽しく過ごす町になってほしいと考えるようになりました。町の道路を車いすで通ってみると、道路はガタガタしていて、段差も多く、とても通行しにくいことが分かりました。私が生活していても、あまり車いすの方を見かけません。私が思っているよりも、生活しにくさがあるのではないかと考えるようになりました。そう考えるようになったのは、やはり、自分自身が車いすに乗って体験したからだと思います。その人の立場に立ってみて、初めて気付くことができました。
学校にもいろいろな立場の人がいることを忘れてはいけません。私は、相手の立場に立って考えられる人になりたいと思います。だれもが楽しく過ごすことができる学校になるよう、自分ができることは何か、考えて、行動していきたいと思います。
