- 発行日 :
- 自治体名 : 愛媛県鬼北町
- 広報紙名 : 広報きほく 令和7年4月号
《きほくの地域福祉を伝えるコーナー》
■共に生きる地域社会の実現に向けて
◆誤解されやすい自閉症
自閉症という発達障害は、「常に自分の殻に閉じこもっている状態」と考えられたり、「親の育て方が冷たかったということが原因ではないか」と思われることがありますが、これは正しくありません。
自閉症について、地域のみなさんに知ってもらいたいこと、見かけた時の対応について紹介します。
◆暮らしやすい社会へ
私たちは、それぞれに異なる感性と個性を持っていますが、それを認め合い、互いに支え合いながら暮らしています。
自閉症の人々は、周りの人たちが理解できない行動をあらわすことがあります。多くの人の目には変わった行動に映るかもしれません。行動の意味を考え、「よい点」を見つけるようにしてください。
本人や家族、そして共に生きる地域の全ての人たちが自分らしく安心して暮らしていけることを願っています。
◆共に過ごす時のヒント
◇「会話が苦手」
〔対応〕その人の発達に応じた分かりやすい説明をお願いします。例えば、その人が理解している言葉を知り、その言葉を使うことや、写真や絵などを添えて説明する、抽象的な表現を避けて、短い表現で話すことなどで、理解しやすくなります。
◇「人混みや大きな音、光といった刺激が苦手」
〔対応〕このような刺激による不快感が増幅しないよう、安心できる環境を調整していただけると助かります。
◇「新しいことや、いつもとやり方が違う時に、困って混乱してしまう」
「できない時や間違っていた時に叱って教えようとすると、余計に理解できなくなったり、将来に悪影響を及ぼすことも」
〔対応〕どうすればよいのか、正しい方法をできるだけ具体的に教えてください。穏やかに根気よく接して、良い関係をつくってください。