しごと 土佐市の社会科見学 〜北原クリーンセンター〜
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- 発行日 :
- 自治体名 : 高知県土佐市
- 広報紙名 : 広報土佐 令和7年6月号
■クリーンセンターの仕事・役割
・可燃ごみの焼却(※)
・資源ごみの分別→リサイクル
・不燃ごみの処理→最終処分(埋立て)
■北原クリーンセンターに勤務して10年以上になるという久保田さんにお話を聞きました。
Q.毎日様々なごみが運ばれて来ると思いますが、これまでに困ったのはどんなごみですか?
A.農薬などの化学薬品が困ります。ビンやプラスチックの容器に中身が入ったまま捨てられていることがあり、収集車から荷下ろしの際、容器から漏れた刺激臭が周りに充満し、気分が悪くなった職員もいたり、匂いが無くなるまで作業が止まってしまうので困りますね。
Q.ごみ出しの時、気をつけてもらいたいことはありますか?
A.ガス缶やリチウムイオン電池の捨て方です。ガス缶は爆発防止のためにも、中身をすべて出しきってもらいたいです。
そして、最近ガス缶よりも怖いのが、リチウムイオン電池(※2)などの小型充電式電池です。これは、携帯電話やモバイルバッテリー、加熱式タバコや電動歯ブラシなど、様々なものに入っていて、北原クリーンセンターでもこの電池が原因と見られる爆発や火災が発生しています。幸い今のところは初期消火で済んでいますが、火災になると施設が損傷し、復旧するまでごみの受入ができなくなります。施設では破砕処理する前に、職員が目視で取り除いていますが、捨てる際は他のごみと分けて捨てる、中身が見えやすいように捨てる、などのご協力をお願いしたいです。
また、北原クリーンセンターへの持込みの場合、分別して持ってきてもらえたら、お待たせする時間も少なくてすむので、お願いしたいです。
Q.市民の皆さんにお願いしたいことはありますか?
A.どんなごみでも、分別することで資源になります。他のごみが混ざってしまうと、リサイクルできなくなってしまうため、ごみ捨ての際の分別について、皆様のご協力をお願いします。
(※)北原クリーンセンターでは、ごみを焼却するときの熱を温水プールに利用しています。
(※2)リチウムイオン電池は強い衝撃を与えると激しく発火する性質があります。(詳しくは下ページ)
■「リチウムイオン電池」内蔵の家電製品を、正しい方法で捨ててください!
リチウムイオン電池は、大容量の電力を蓄えることが可能で、繰り返し充電して使用できる電池です。このリチウムイオン電池、実は、衝撃を加えると発火するという性質があります。そのため、これを内蔵した製品を捨てるとき、正しい方法で廃棄しないと大きな事故につながる可能性があります。
実際、北原クリーンセンターだけでなく、様々なごみ処理施設などで発火事故が発生し、中には消火まで2週間、復旧まで7カ月を要し、その間ごみの受入れができない事態になった施設もあります。
↓
○土佐市では「不燃ごみ指定袋」に入れて、「燃えないごみ」の収集日に出してください。
※袋に入らない場合、北原クリーンセンターに持込みできます。(有料)
必ず、不燃ごみの指定袋に入れて出してください.
お願い:必ず中身が見えるようにして、他のごみとは分けて出してください。
今月号の表紙は、燃えて黒くなり、原型の分からなくなった電子機器や、内蔵のバッテリーが膨張して変形してしまった携帯電話など、実際に北原クリーンセンターに運ばれたごみの中にあった、リチウムイオン電池が内蔵された物です。
■リチウムイオン電池は何に内蔵されている?
多くの充電式の家電製品には、リチウムイオン電池が入っています。
過度な力が加わると発熱・発火する危険があります。
・電子タバコ
・スマートフォン
・モバイルバッテリー
・ハンディクリーナー
・電気シェーバー
これらの他にも携帯ゲーム機やコントローラー、カメラ、電動歯ブラシ、ハンディ扇風機など、様々な家電製品に内蔵されています。
ごみを減らす
物を大切に使う
できるだけリサイクル
所在地:土佐市北地2290
【電話】088-852-7610【FAX】088-852-1970