くらし こちら、あんぱん室! 最終回(2)

Q:史実どおり描く部分とストーリーを創作して描く部分、どちらが大変でしたか?
A:よく「オリジナルの作品と原作がある作品、どちらが大変ですか?」と聞かれることがありますが、難しい質問ですね。原作に基づいて脚本を描くのもなかなか大変ですし、自由に創作できる部分も、それはそれで苦労があります。なので、どちらが大変かというのはなくて、どちらも大変ですし、そしてどちらも楽しいです。

Q:「あんぱん」は、戦争の描写や当時の人の心情が丁寧に描かれていて心が揺さぶられました。作品を通じて、中園さんが伝えたい「戦争とはなにか」を教えてください。
A:戦争って、弱い人が傷つき、どんなにくだらないことで、どんなに馬鹿馬鹿しくて、どんなに惨めなものかって思うんです。とにかく、絶対に二度と起こしてはいけないものだと思っています。やなせさんも、憎しみを憎しみで返していたら、ずっとそれを繰り返してしまうって考えていました。だからこそ、そうじゃないヒーロー、それがアンパンマンだったんじゃないかなと思っています。私の戦争観もやなせさんの影響をすごく受けています。

Q:「あんぱん」は、中園さんにとってどのような位置付けの作品になりそうですか?
A:この作品は、私自身が書いたというよりも、やなせさんに“書かせていただいた”という感覚が強いんです。だからこそ、作品を通じてやなせさんや暢さんのメッセージが広く伝わったことが、本当にうれしいです。これまで「アンパンマンを書いた人」としか知らなかった方々にも、やなせさんの深い思いや戦争への考えが伝わったのではないかと思っています。そういう意味で、私にとっても特別な作品になりました。

Q:最後に、やなせさんのふるさとである香美市に一言お願いします。
A:「あんぱん」放送記念で植樹をさせていただいたんですが、私にとっては初めての植樹で、本当にうれしかったです。これからその木がすくすくと育っていくように、番組の放送が終わった後もやなせさんのメッセージが、香美市から広がっていってくれたら良いなと思っています。やなせさんを生んでくれたこの自然と土地に、心から「ありがとう」と伝えたいです。

中園さん、一つひとつ丁寧に思いをお話しいただき、本当にありがとうございました。

■巨大な絵本型展示が香北町に登場!
!東京都中央区の百貨店「日本橋三越本店」で好評を博した企画展「やなせたかしと三越~3頭のライオンとの出会い~」が、名古屋栄三越での展示を経て保健福祉センター香北にやってきました!この展示は、やなせたかし先生の功績をクイズ形式で楽しくたどる巨大な絵本型展示です。子どもから大人まで、世代を超えて楽しめる内容となっておりますので、皆さんもこの機会にぜひ、足をお運びください♪
開催期間:12月28日(日)までの10時~15時
場所:保健福祉センター香北 2階
入場無料