イベント 秋葉まつり 郷土の誇り 時を超えて紡ぐ伝統

◆2/11 土佐三大祭りの一つで230余年の歴史を持つ秋葉神社の大祭が開催されました。
この日は、晴天に恵まれましたが、まだ日陰には雪が残っており、寒い中、見物客約五千人(主催者発表)が訪れ、普段は静かな山里が大いに盛り上がりました。
祭りは、総采配役の鼻高を先頭にご神体を乗せた「みこし」に続いて、霧之窪、本村、沢渡の三地区でつくる「奉納組」やひょうきんなしぐさで祭りを盛り上げる「油売り」など約200人の行列が太鼓や笛の音とともに岩屋神社から約3キロメートルの道のりを秋葉神社へ向かいました。
最大の見せ場は、2人1組で長さ約7メートルの毛やりを投げ合う祭りの華「鳥毛ひねり」。黒の陣羽織の若者が、トントンチキチのおはやしに合わせて、空高く鳥毛を投げ、相手がさっと飛び上がり受け止めると、息を詰めて見守っていた観衆からどよめきと歓声が上がりました。
また、武者装束の子どもたちによる太刀踊りなども披露され、観衆からは声援や拍手が沸き起こっていました。
祭りの終盤、秋葉神社に行列が到着し、みこしの担ぎ手が「キョーサーキョーサー」の掛け声に合わせて、激しく上下左右に揺さぶると、静寂を保っていた神社も熱気につつまれ、いよいよお宮入り。本堂へ何度もみこしがなだれ込み、ようやく拝殿中央に納まりました。
時を超えて伝承される「秋葉まつり」。伝統は人から人へ受け継がれ、また次の世代へと続いていきます。

秋葉まつりは2月9日から11日まで3日間にわたるご神幸です。
1日目は秋葉神社を出発し、岩屋神社に奉祀(ほうし)され一泊過ごします。翌日は市川家でもう一夜を過ごし、3日目は秋葉神社へご還幸されます。