くらし 6月定例会町長からの行政報告(要旨)

6月6日~10日まで町議会6月定例会が開かれ「防災行政」「高知県人口減少対策総合交付金事業」「戸籍法改正」などの行政報告を行いました。

■防災行政
6月1日、南海トラフ地震などを想定した高知県総合防災訓練が、高知市で開催され、越知町消防団が「水防工法訓練」や、「火災救助・消火訓練」を実施した。炎天下の下、熱心に取り組んでいただいた消防団員の皆さまに感謝申し上げる。
当日は、私も訓練に参加し、実際に孤立集落への物資支援要請を県災害対策本部に行う手順を確認した。
5月25日にも、越知ヘリポートと野老山ヘリポートなどで、自衛隊等のヘリコプターによる孤立集落対策訓練と、物資や傷病者の搬送訓練を実した。関係機関との連携訓練は、重要であり、今後も継続したい。
また、今年度から、指定避難所の環境改善に取り組んでおり、スポットクーラーや網戸の整備を進めている。
なお、長期の避難生活においては、「トイレ・ベット・温かい食事」が重要であり、必要に応じて、新たな対応策や備蓄物資・資機材の導入も検討する。

■高知県人口減少対策総合交付金事業について
基本配分型交付金として、781万円の交付決定をいただき、副食費や給食費、教材、高校生通学支援に充当するようにしている。
連携加算型1323万9千円は住宅取得・リフォーム、UIターン促進事業に活用している。住宅取得支援は現在3人と事前協議を行っている。UIターン事業では白鴎大学を対象に、体験ツアーを企画しており、関係人口の構築を図っていきたい。

■ふるさと納税
令和6年度の納税額は1億3757万8700円(前年比93・6%)であった。
今年度も引き続き、企業版ふるさと納税での寄附や、ガバメントクラウドファンディングでご寄附いただいた事業を実施していく。

■観光振興
横倉山自然の森博物館の入館者数は、8723人(前年度比52%)、横倉山トレッキングツアーは、219人(同43%)で、いずれも「らんまん」放送による前年の一時的な増加の影響と見られる。ただし、コロナ前と比べて博物館は同水準、ツアーは上回る利用があった。
スノーピークおち仁淀川キャンプフィールドでは、ラフティング1728人(同101%)、宿泊6374人(同98%)とほぼ横ばいになっている。一方、スノーピークかわの駅おちは、物販14782人(同76%)、宿泊674人(同80%)と減少している。これは「らんまん」放送終了の影響や週末の悪天候が要因と考えられる。
観光物産館おち駅は、69993人(同94%)で、地域の高齢化等により減少傾向にある。今後は近隣施設の状況を踏まえ、対策を検討していく。
なお、浅尾沈下橋にはGW・お盆期間中に5400人を超えるファンにお越しいただいた。

■土木行政
高知松山自動車道(国道33号)「いの~越知」間の整備に向け、国土交通省四国地方整備局が都市計画を進めるため調査をし、ルート素案をまとめ、4月22日に高知県知事へ都市計画決定の参考となる原案が提出された。
これを基に、高知県が都市計画案を作成し、都市計画決定手続きに着手する予定である。これは事業化に向けた大きな前進であり、関係各位の尽力に感謝申し上げる。
今後も国道33号整備促進期成同盟会高知県協議会を中心に、沿線市町村と連携しながら事業化を目指していく。

■戸籍法改正
5月26日から施行され、出生や婚姻で新たに作成される戸籍に氏名のフリガナが記載可能になる。6月下旬に越知町本籍者に通知予定である。誤りがなければ手続き不要で令和8年5月以降に自動記載となる。本人確認の円滑化が期待される。

■滝上町との長期職員研修
昨年度に続き滝上町と職員を相互派遣している。本年度は5月14日から6月13日までの間、本町から建設課所属の山下大紀主幹を派遣しており、滝上町からの派遣は9月16日からを予定している。職員の研鑽を積む貴重な経験となっている。