- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県大川市
- 広報紙名 : 市報おおかわ 令和7年2月1日号
■祭り振興会 顧問兼相談役 山口(やまぐち) 千里(ちさと)さん
1953年生まれ(73歳)嬉野市出身、大川校区在住
大川電機商会 代表
17歳まで生まれ故郷の佐賀県嬉野市で育ち、就職を機に大川市へ。裸ん行にはこれまでに50回以上参加し、実行委員長を3度務めた。24年間務めた「祭り振興会」の会長を昨年で退任し、現在は顧問兼相談役として裸ん行の運営に携わっている。
◇「裸ん行」を無形文化財に〜若者が誇りを持てるまちへ〜
《Q》山口さんが裸ん行に参加されるようになったきっかけを教えてください。
《山口》20歳くらいの時に、当時私が所属していた少林寺拳法の道場に裸ん行で走らないかとお話しが来まして、その時に初めて道場のメンバーと参加したのが始まりです。
それ以降、コロナで中止になった2年を除いて50年以上休まずに参加しています。
《Q》裸ん行の魅力について教えてください。
《山口》みんなでしめこみ姿で松明(たいまつ)を持って走ると神聖な気持ちになります。私がこれだけ長い間続けられているのも、無病息災を願いながら走っているからだと思います。
《Q》これまでに裸ん行での思い出に残るエピソードを教えてください。
《山口》松明の火はご神火といって、風浪宮の神職の方に付けてもらうんですが、寒いからと勝手にライターで火をつける関係者がいたり、走ってる途中で酔っぱらって道路に寝込む人がいたり、事故やハプニングはたくさんありましたね。
《Q》「祭り振興会」の会長として工夫されたことなどあれば教えてください。
《山口》研修も兼ねていろんなお祭りの話を聞きに行きましたね。
みんなの気持ちを高めるために風浪宮の宮司さんと「打ち込み」を復活させたり、参加者を労うために大川校区の女性部の方々にお願いして鳥汁を振舞ってもらったりといろんなことをしましたよ。
国際交流の一環として、たくさんの外国人の方にも参加してもらいました。
これだけ歴史と伝統があるお祭りなので、無形文化財として登録してもらえるように今も働きかけています。
《Q》山口さんのこれからの目標を教えてください。
《山口》約40年前は裸ん行の参加者が800人程いましたが、昨年は300人程と年々減ってきています。歴史あるお祭りを繋いでいくためにも、これからも自分にできることをしていきたいです。
私も体が元気なうちはいつまでも裸ん行を走り続けますよ。
《Q》最後に今後の大川市にどのようなことを期待しますか?
《山口》木工や古賀メロディーなど大川ならではのものをもっとPRして、若い人たちが誇りを持てるようなまちになってほしいですね。お隣の柳川市では大河ドラマの誘致に力を入れてるみたいなので、ぜひ大川市でも古賀政男先生のドラマなんかできると全国的にも話題になると思いますよ。
これまで長年裸ん行の運営に尽力されてきた山口さん。
今年も2月10日(月)に開催されますので、沿道からのご声援をお願いします。
山口さんの今後益々のご活躍を祈念申し上げます。
ありがとうございました。