くらし 【特集】南海トラフ巨大地震に備えよ Self Survive!(3)

■3 モノを実際に見てイメージする
災害時、人は想像以上に判断力が低下するもの。平時に防災用品に触れることは「見て備える」に繋がります。

◆グッデイならできる♪ に、考えを聞いてみた。
防災はまさしく「困った時の対策」です。地域のホームセンターは「暮らしの困った」に寄り添うため、日々商品の選定と勉強をしています。
防災意識を高めるためには「被災を自分ごととしてリアルに想像できるか」が鍵となります。特に必要なことは、実物に触れたり、具体的な状況を想像する経験です。そのため、私たちは防災用品コーナーを常時設置。災害が起こりそう、起こったときではなく、平常時に準備をしてほしい。そして、「家に置いておくモノ」ではなく、普段から慣れていてほしい、という想いがあります。特に「備えない防災=フェーズフリー(日常生活に自然と取り入れられる)」用品を推奨しています。
数年前からメディアで「過去最大級」などと報道されることで、必要以上の備蓄行動が起きることがあります。防災用品は誰にでも同じものが必要というわけではありません。家族構成や居住場所、年齢や体調によって内容は大きく変わります。
いつもの買い物ついでに、ちょっと防災用品コーナーに立ち寄ってみませんか。想定外の「なるほど!」が必ず見つかるはずです。

◇グッデイ行橋店
店長の私が皆さんにお勧めするのは、防災食品の「IZAMESHI」。現在の非常食は「我慢して食べるもの」というイメージを覆すほど進化しています。当店では防災ワークショップを不定期で開催していますが、その中でも「子どもも喜んで食べれそう」と大好評です。

取材では「IZAMESHI」のおでんを実食。簡単に食事を済ませたい時にも◎

◆“美味しい”はモチベーション
災害時は不安、暑さ(寒さ)、不眠などによって心が疲弊してしまいます。そんな中で「美味しい」と感じられる食事は、心の安定・安心感・希望を与えます。特に子どもや高齢者は「食べる楽しみ」が大きな心理的支えになります。
非常食は買って安心するのではなく、実際に試食して「美味しい」と思えるものを選びましょう。

◆水・食料・トイレ対策に
1.独立式の簡易トイレには別途、お尻を隠すためのロングスカート・バスタオルを事前に用意
2.断水対策のポリタンクは保管に便利な折りたたみ式
3.“食べない備蓄食からおいしく食べる長期保存食へ”がコンセプトの「IZAMESHI」シリーズは、賞味期限が製造から3〜5年で、パックが倒れにくく、そのまま器になる上、封や缶を切ってそのまま食べられます

◆通信・電源・停電対策に
停電は単なる不便ではありません。暗闇や音のない空間が不安を助長する上、医療の停止、情報の遮断、衛生の崩壊、生活の孤立、経済活動の麻痺を引き起こす、非常に重大な災害の副次被害です。
小さなお子さんや高齢者がいる家庭は重点的に対策をしましょう。

1.アウトドアやキャンプでも使用可能なポータブル電源
2.LEDライト付きの手回し式ラジオ
3.一般的な電気機器での使用が可能なガソリン燃料の発電機
4.屋外でも使用可能なカセットコンロ
5.マグネット、フック、スタンドなど多用途LEDライト
6.持ち運びOK、どこでもセンサーライト
7.スマホ充電用のモバイルバッテリー
8.最低限必要なものが30点セットになった防災バッグ

◆ケガ・ペット対策に
避難生活などに意識がいき、意外と盲点となるのが「まず助かる」ための準備。
就寝時の揺れによって家具や家電の下敷きにならないよう、しっかりとした対策が必要です。揺れが収まっても、ガラスが飛散した室内で在宅避難を継続することは困難です。
また、避難所へ車で行けるかどうかは分かりません。電柱や塀が倒れ、徒歩での移動になるかもしれません。安全靴や防刃の手袋なども検討しましょう。

1.揺れによる食器棚の開放防止に
2.揺れによる液状化現象など急な水対策に5分で膨らむ簡易土のう
3.軽くてあたたかい保温シートは、夏場で雨に濡れた時にも◎
4.室内を守るガラス飛散防止シートは節電対策にも
5.避難所への道中に余震から身を守る折りたたみ式のヘルメット
6.ペットの移動、避難時に折りたたみ式ゲージ
7.家具や家電の転倒防止にGELクッションとつっぱり棒

※詳細は本紙写真をご覧ください。