- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県行橋市
- 広報紙名 : 広報ゆくはし 令和7年6月号
「やるしかない。俺たちは、未来に試されている。」
◆ゴミ処理中の発火トラブルが急増中
リチウムイオン電池を知っていますか。大容量の電力を蓄えることが可能で、繰り返し充電して使用できる電池のことです。その便利さ故、スマートフォンやゲーム機器、電子タバコ、掃除機など、身の回りのあらゆる製品に内蔵されています。
このリチウムイオン電池、実は、衝撃を加えると発火するという性質があります。そのため、これを内蔵した製品を捨てるとき、正しい方法で廃棄しないと大きな事故につながる可能性があります。
リチウムイオン電池を含む電子機器がプラスチック製容器包装の中に混入することで、リサイクル工場での発煙、発火トラブルが近年増加しています。電子機器にはプラスチック部分も多く、誤ってプラスチック製容器包装ゴミの日に出してしまったため、起こっていると考えられます。
プラスチックゴミの中にリチウムイオン電池が入ってしまうと、取り除く事がとても難しくなります。その理由は、乾電池などは磁石に付くので取り除きやすいのですが、リチウムイオン電池を含む電子機器は磁石に付かないものが多いため取り除きにくいのです。
また、一度発火してしまうと、プラスチックで覆われていることの多い電子機器は、なかなか消火できません。リチウムイオン電池は中に燃えやすい液体が入っていることもあり、発火リスクが特に高いと言われています。
設備の破損でゴミの受け入れがストップしてしまえば一大事となります。便利な電子機器を処分する際は、表記などをしっかり確認しましょう。
◇担当課の声
今回は、リチウムイオン電池が原因となった発火事故のお話をしました。技術が進歩するにあたって、家庭から排出されるゴミの種類もどんどん増えていくことを感じています。
その中で変わらず多いのが、お弁当や惣菜などの使い捨て容器です。可燃ゴミであるため、緑の袋に入れるのは間違いではありませんが、綺麗に洗えば、資源ゴミとして黄色の袋に入れることができ、可燃ゴミの排出量を減らすことができます。断水など水が貴重となるときは、使い捨て容器を使用し、緑の袋へ。平時は洗って黄色の袋へ。このような使い分けも社会貢献の1つです。
問合せ:環境課
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