文化 あさくら歴史散歩

市内の歴史遺産のロマンを追いかけるシリーズ

■三十二.春の歴史散歩
春暖や春陽など春を表す言葉はさまざまですが、心が躍り陽気に誘われ外出する機会が多くなりそうです。今回から歴史文化遺産をめぐるお散歩コースをご案内します。
平塚川添遺跡を拠点にして出発しましょう。弥生時代後期の環濠集落を復元した遺跡公園は、園路を一周するとおよそ1キロ。復元建物を見ながら弥生時代の歴史環境を感じられるお散歩コースです。
平塚川添遺跡の東門から市道を南陵中学校方面へ、栗山の交差点付近は弥生時代中期の甕棺墓が多数確認されています。甕棺墓(かめかんぼ)は、弥生時代、特に九州地方で多く見られる埋葬型式で遺体を甕に入れて埋葬する方法です。中には赤く塗られたものもあり、魔よけのためといわれています。また、付近には、平塚川添遺跡や他の集落遺跡を治めた王墓が存在したとの指摘もあります。

問合せ:市文化・生涯学習課
【電話】28-7341