- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県朝倉市
- 広報紙名 : 広報あさくら 第413号(令和7年7月号)
■予防接種のススメ
◇子どもの定期接種
「予防接種」とはワクチンを注射したり飲ませたりして、病気への免疫を強くすることです。また、感染症にかかったとしても、ワクチンを接種していることで重症化が予防できる可能性も高くなります。
お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気への免疫は、生後12月までにほとんど失われていきます。そのため、赤ちゃんは自身で免疫を作って病気を予防する必要があり、その助けとなるのが予防接種です。
予防接種の中でも「予防接種法」で定められたものを「定期接種」といいます。子どもを対象とした定期接種は主に集団予防、重篤な疾患の予防に重点を置いた
A類疾病に分類されています。また、これらの予防接種は保護者に予防接種を受けさせる努力義務があり、国からの接種勧奨があります。
A類疾病に分類された予防接種は、基本的に公費で受けることができます。定期接種の時期や接種間隔は予防接種毎に定められています。詳しくは、市が配布している「親子健康カレンダー」や市ホームページ、医療機関などでご確認ください。
子どもは発育とともに外出の機会や、他の人との接触の機会が多くなり、感染症にかかる可能性も高くなります。予防接種に対する正しい理解のもとで、お子さんの健康にお役立てください。
■高齢者の定期接種
高齢者が受ける定期接種は、子どもの定期接種とは異なり、B類疾病に分類されています。B類疾病は主に個人予防に重点を置いたもので、本人に予防接種を受ける努力義務はなく、国の接種勧奨もありません。
年齢を重ねていくと免疫力が低下し、感染症にかかった際に重症化しやすい傾向があります。また、感染症によって体力や身体の機能が低下すると、日常生活に支障をきたす場合もあります。
予防接種を受けることは重症化や合併症のリスクを減らし、健康寿命を延ばすことにもつながります。必要な予防接種は年齢や健康状態によって異なりますので、かかりつけ医と相談しながら計画的に接種することが大切です。
■子宮頸がん(HPV)ワクチンキャッチアップ接種の経過措置
対象:平成9年4月2日~平成21年4月1日生の女性
子宮頸がん予防ワクチンの定期予防接種は、国の積極的受診勧奨の差し控えで接種機会を逃した人を対象に、不足分を無料で受けられるキャッチアップ接種を実施していました(令和4~6年度の特例措置)。
キャッチアップ接種の期間中に1回以上ワクチンを接種した人に限り、公費で接種できる期間が令和8年3月31日まで延長されています。接種が完了していない人は、早めの接種スケジュールをご計画ください。
■麻しん・風しん(MR)ワクチンの特例措置
令和6年度にMRワクチンの供給量低下で、やむを得ず予防接種を受けられなかった人を対象に、特例措置として予防接種期間が延長されています。
下記の対象者は接種対象期間を延長し、令和9年3月31日まで、定期予防接種として公費で接種できます。なお、第5期の対象者には、5月に個別通知を郵送していますので、接種をご検討ください。
◇対象
第1期:令和6年度に生後24月に達した子(令和4年4月2日~令和5年4月1日生)
第2期:令和6年度に小学校就学前の年長児であった子(平成30年4月2日~平成31年4月1日生)
第5期:昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性で、令和6年度末までに実施した抗体検査結果で風しんの抗体が不十分な人
■日本脳炎ワクチンの特例措置
対象:平成7年4月2日~平成19年4月1日生で20歳未満の人
通常、日本脳炎の予防接種は、生後6~90カ月未満の間に第1期の3回を、9~13歳未満の間に第2期の1回の計4回を接種することになっています。
平成17~21年度に積極的勧奨の差し控えで、日本脳炎の予防接種を受けられなかった人を対象に、残りの回数を定期接種として受けられる機会が設けられています。母子健康手帳で予防接種の記録を確認し、未接種の場合はなるべく早い時期に接種し、20歳になる前に第2期の接種まで完了するようにしてください。
問合せ:市健康課
【電話】22-8571