文化 ふるさと再発見 広川町郷土史研究会

■広川町にある巨樹・珍樹 その12 ~グリートパーク内の珍しい樹木1~
本文中の樹齢については、ほかの歴史との関連や古老からの聞き取り調査をもとに、勘案して推定した数字であり、科学的な計測値ではないことを、あらかじめ申し添えておきます。

○アオハダ(モチノキ科)
樹高 約10.0メートル
幹周 1.92メートル
樹名の由来は、樹の膚(はだ)が青味を帯びていることにちなみます。雌雄異株(しゆういしゅ)で、当該樹は雄株です。落葉高木で秋には美しく黄葉します。
管見の限り、グリートパークに自生する1株が、町内で唯一の確認です。樹齢は約60年と推定しています。

○アブラギリ(トウダイグサ科)
樹高 約15.0メートル
幹周 1.45メートル
0.93メートル
落葉高木で、当該樹は双幹です。2、3裂した円形の葉をつけます。種子を搾ると桐油が採れ、エゴマ油に似ていますが有毒です。よって別名をドクエとも称します。グリートパーク内に数株の自生を確認しており、写真の樹齢は約50年と推定します。

○カクレミノ(ウコギ科)
樹高 約8.0メートル
幹周 1.75メートル
常緑高木で、葉は肉厚で、若木のうちは5裂します。樹名の由来は、カクレミノすなわち隠簔(かくれみの)で、その葉の中に身を隠すことにちなみます。グリートパーク内に数株の自生を確認しており、写真の樹齢は約30年と推定します。

■広川町古墳資料館だより
写真は古墳時代の町内遺跡から出土した土製の匙(さじ)・杓子(しゃくし)・コップ形の土器です。
匙や杓子は、液状のものをすくい取る調理道具と考えられますが、成形技法は、ろくろを使わずに、手で直接粘土をこねて形を作る手ひねりで作られたものです。
コップ形土器も把手(とって)がとれていますが、いずれも現代でも通じる形のものです。