- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県添田町
- 広報紙名 : 広報そえだ 令和7年7月号
7月になると気温や湿度が高くなる夏が本格的に始まります。熱中症は、高温多湿な環境下で、発汗による体温調節がうまく働かなくなることで体内に熱がこもり発症します。室内で何もしていないときに発症する場合もある熱中症は、気温がそれほど高くない日でも湿度が高く風が弱い日や、体が暑さに慣れていないときは注意が必要です。人の体は暑い環境で運動や作業を始めてから3~4日経たないと体温調整がうまくできません。このため急に暑くなる7月から熱中症の症状を訴える人が急増します。熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気をつけながら周囲にも気を配り、熱中症による健康被害を防ぎ、暑い夏を楽しみましょう。
■熱中症に対して特に注意が必要な人は
・高齢者…人の体に含まれる水分量は、加齢とともに少なくなるため、熱中症の発症率が高くなっています
・子ども…体温調節能力が未熟なため熱中症のリスクが高く、特に乳幼児は注意が必要です
・肥満傾向…軽い運動でも熱が発生しやすく、また脂肪が熱の放 散を妨げるため、重症化のリスクが高まります
■熱中症の主な症状は
・軽度…めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、多汗、顔色が悪いなど
・中度…頭痛、吐き気、だるさ、嘔吐など
・重度…呼びかけへの返事がおかしい、意識がない、けいれん、まっすぐ歩けない、体温が異常に高いなど
■熱中症を予防するために
○のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をする
のどが渇いたと感じたときには、すでに体の中の水分が不足し始めていることが多く、汗で知らないうちにたくさん水分が失われています。時間を決めて、一度にたくさんではなく、こまめに少しずつ、定期的に水分をとりましょう。「のどが渇いていなくても水を飲む」ことは熱中症予防の基本です。毎日の心がけが、自分の体を守ります。
○気温や湿度の高い日には、我慢せず、適度にエアコンなどを使用する
暑さや蒸し暑さがひどい日は、無理をせずに、エアコンや扇風機を使って室内を快適な温度に保ちましょう。高温多湿の環境では、体の熱が外に逃げにくくなり、体温が上がってしまうことで熱中症にかかります。「節電のために」とエアコンの使用を我慢してしまうと、かえって体に大きな負担がかかり、命に関わることもあります。我慢よりも、体の安全を優先しましょう。
○日頃から規則正しい食事と睡眠で体調を整える
普段から元気な体を作っておくことで、暑さへの耐性が高まります。ビタミンやミネラルが豊富な野菜や果物を多く取るなど、バランスの良い食事を心がけましょう。また、睡眠不足が続くと体の免疫力が下がり、暑さに弱くなります。大人は7~8時間、子どもは8~10時間を目安に睡眠をとりましょう。暑さに強い体を作ることで、熱中症のリスクを減らせます。
問合せ:役場健康子育て応援課健康・子ども保健係
【電話】31-5001