- 発行日 :
- 自治体名 : 福岡県築上町
- 広報紙名 : 広報ちくじょう 2025年5月号(246号)
築上町長 新川 久三
若葉が香り、鯉のぼりの季節となりました。また町内では山車や神輿(みこし)が出され、祭りが開催されます。
■子育て新規事業
生後3か月から1歳に達した月まで、お子さんとその保護者に育児用品を毎月1回(10か月間)お届けする事業が4月から始まりました(ちくじょうベビー育児用品定期便事業・子育て健康支援課)。カタログから選んだ育児用品を、委託業者のグリーンコープ生協ふくおかの見守りサポーターがお届けします。見守りサポーターは子育て経験者で、子育てに関する悩みや心配ごとの相談に対応してくれます。また、子育て支援情報の提供もします。
さらに新規事業として、4月以降に誕生したお子さんに、出生届後、カタログを郵送し、選んでもらった誕生祝い品を贈ります。誕生祝い品は、町産ヒノキ製の玩具5種類の中から1品申し込むことができます。森林組合の京築ブランド館が製作し、7か月健診日以降にお渡しします。希望する文字をレーザー刻印することもできます。
これは国が徴収する森林環境税から、地方に配分される森林環境譲与税を財源に「森からのおくりもの事業」として発足しました(産業課)。
■新嘗祭(にいなめさい)に米粟の献上
令和7年新嘗祭の福岡県からの献上に築上町が指名を受けました。献上者の選考会議を農業関係者で開催し、農事組合法人今津の里を米粟の献穀者に決定しました。
4月11日、この新嘗祭を支援するために、築上町良質米生産支援協議会を設立する総会を開催し、役員体制や事業計画・予算を承認しました。
4月27日に播種祭、6月7日に御田植祭、9月6日に抜穂祭を行い、10月下旬に皇居で献納式を行う計画となっています。
献穀田は八津田小学校近くの水田で行うそうです。築上産の美味しい米と粟ができますよう、今津の皆さん頑張ってください。
■宇都宮鎮房と家臣団の追悼供養祭
1588年4月20日、宇都宮鎮房公が黒田長政により中津城内で謀殺されました。長政の父、黒田官兵衛は宇都宮の祟りを恐れて、霊を慰めるため中津城の北側に城井神社を建立しました。宇都宮家臣団は待機していた合元寺で討ち死にした者、また吉富町の広運寺で自害した者が多く、双方を祀る扇城神社が城井神社境内にあります。
毎年旧暦の4月20日には宇都宮氏ゆかりの方々が先祖を偲んでお参りに見えます。今年は旧暦の4月20日は5月17日になり、当日は追悼供養祭が行われます。
平成26年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』では、宇都宮氏との確執は4週間にわたって放映され、築上町にとって宇都宮氏の菩提寺天徳寺(本庄)と城井ノ上城址(寒田)は観光名所となっています。
爽やかな5月から梅雨の季節、猛暑の季節へと移っていきます。町民の皆さんにはご自愛いただきながら活動を行ってください。