イベント まちかどのリポート

◆防災イベント~見る・知る・聴くことでみんなとつながろう~
市民リポーター 坂田(さかた)あや子

今年の2月、無印良品唐津の「ヤマボウシ広場」で防災イベントが開催されました。唐津市と(株)良品計画は、防災に関する協定を締結していて、その縁での開催です。
『火おこし・かまどベンチ体験』では、麻ひもをほぐして金属をこすった摩擦での火おこしに挑戦。参加した小学生は「最初、火おこしが大変だと思っていたけど、やってみると簡単に火がついた。スタッフさんと一緒に楽しくできた」と話していました。
講師の冨田充(とみたあてる)さんは、元自衛官。大震災や大水害、海外派遣など多数を経験し、熊本地震では益城(ましき)町まちの実家が全壊し「自身の経験から災害時などの知識・知恵をみんなに伝えたい。少しでも役に立ちたい」と語っていました。
無印良品のスタッフは「日ごろから災害時に備えて、基本のグッズに加え、自分に合ったグッズをそろえておくこと」と役に立つグッズを紹介し、私自身も参考になりました。
また、呼子町女性防火クラブの皆さんが、呼子汁(よぶこじる)の炊き出しをふるまっていて、イベント参加者は、温かい汁にお腹も心も癒されていました。
午後は、唐津南高校生が、非常時でもおいしく食べられる非常食を中心に発表していました。
災害時はもちろん、日頃からの声掛けやコミュニケーションの重要性を再認識し、行政・民間・NPO・市民などの情報共有の大切さを学び、かまどベンチや非常時トイレに使えるマンホール、非常用電源の場所を確認することができました。かまどベンチは「ヤマボウシ広場」のほか、市役所本庁の広場にもあります。一度、見に行ってみてはどうでしょうか?
実際に「見て」「知って」「話を聴く」こと、人と人とのつながりの大切さを心に留め、日々の生活にも生かせるよう心がけて過ごしたいものです。
(取材地:無印良品唐津「ヤマボウシ広場」)