文化 JICA海外協力隊現地レポート

■Vol.2 ベナン共和国
『嬉野市塩田町出身の三島美沙希と申します。』

私は2024年4月から西アフリカのベナン共和国で、JICA海外協力隊の看護師として活動しています。今回は、私がよく食べるベナンの食べ物について紹介したいと思います。
一番暑いと言われている4月を乗り切り、大好きなマンゴーの季節がやってきました。こぶし大4つの大きさのマンゴーで200Fcfa(50円)です。また、任地はパイナップルの産地であり、1年中あるパイナップルは1玉100Fcfa(25円)で買えます。買った果物は、売り子さんが1口大に切って袋に入れてくれます。夏バテのような日々を過ごしている私は、マンゴーとパイナップルを食べることが幸せです。
ベナンの主食は、とうもろこし、キャッサバ(イモ類)、豆などを原材料とした練り物とソースです。200~400Fcfa(50円~100円)で購入できます。上の写真は、イニャム ピレです。ヤムイモというイモを茹でて臼と杵でつきます。下の写真は、パットです。とうもろこしの粉をお湯で練り固めたものです。どちらも日本人にも好まれるモチモチした弾力のある食感で、噛むたびに甘みを感じられます。このような伝統料理は、右手の指先を使ってちぎって、ピーナッツソースやトマトソース、モロヘイヤソースと絡めて食べます。食べ物の暖かさや食感を直接に感じられて美味しいです。しかし、ベナン人と同じ量を食べると胃にずっしりする感じがあります。
ベナンの食文化に触れることは、新しい発見の連続です。ベナンの食べ物にも暮らしや歴史が詰まっています。日本食が恋しくなる時がありますが、ベナンの食の楽しさを感じながら生活していきたいと思います。

※詳しくは広報紙P.21をご覧ください。