くらし 町の取組や出来事を紹介!みやきプラス No.23

『未来に躍動する「共感」「協働」のまちみやき』を掲げた本当の理由(2)
~公平公正の意義と「見える化」の重要性~
みやき町長 岡 毅

人口の減少に伴い、地域の自治会(住民自治組織)が維持困難となる問題が増えています。本町は、まだ深刻な状況ではありませんが、地区行事の参加者減少など区長さんたちの悩みは聞こえてきます。自治会は地域生活の基盤であり、その維持は非常に重要です。「みやき+No.19(9月号)」でも、災害時は「自助」⇒「共助」⇒「公助」の順番であると書かせていただきました。「共助」を担う自治会の存在はとても大事なのです。
行政は自治会をしっかり支援しなければなりませんが、注意点があります。自治会では民主的な方法で代表者が選ばれ、区費などの自己資金で運営されていることで、自分たちのことを自分たちで決めるという自主性が保たれています。この住民自治の根幹を壊さないようにすることが、行政の支援において最も重要です。特に金銭的支援については、その理由が「公平公正」であると誰もが納得できるものでなければなりません。また、金銭的支援が行き過ぎると、「自分たちのことは自分たちで決める」という自治会にとって大事な部分が少しずつ手放されることにもなりかねません。だからこそ注意が必要なのです。
皆さん、「何でも役場」という風潮になっていませんか?頼って頂くのは行政として有難いことですが、例えば「隣家の木が茂っているから役場がどうにかして」というのはどうでしょうか。行政が個人の庭木を管理することは、きちんと管理している人との間で「公平公正」と言えるでしょうか。同様にJR中原駅のバリアフリー化も、本来JRが対応すべきですが、経営上の制約から進展が遅れています。そこで議会では「本来JR側がやるべきことを、町が工事費を負担することで早く進むのであれば、公平公正な税金の使い方ですね」という議論をしました。現在、JRと協議を進めており、安全に配慮しながら幅広く改善策を検討しています。
また、行政の「見える化」を進めることも重要です。私が町政を預かって4年弱、財政運営資料などをより分かりやすく、また広報紙やホームページなどで誰でも見て頂けるようにしました。ただし「見える化」は手段でしかなく、皆さんにそれを見てチェックする意識を持ってもらうことが、最終目標です。私は行政において一番大事なことは、民間企業と同じで経営マネジメントだと考えています。経営ができない行政は財政破綻する時代です。住民の皆さんが行政の経営状況を常にチェックし、選挙など意思を示す機会に適切な判断を下すことが、住民参画の形であることを皆さんにご理解いただきたいと願っています。『「共感」「協働」のまちみやき』には、このような想いも込められています。
シリーズ完結編の次号では、経営マネジメントの大切さを書きたいと思っています。乞うご期待。
《3月号につづく》