文化 ドイツDiaryNo.11

有田町の国際交流員、テオマン・アラス・エロヌさんのコラムです。

■ベルリンのパレードの紹介
今年の7月26日、ベルリンでクリストファー・ストリート・デー(CSD)が開催されます。
ベルリンのCSDは、性的少数者の人々の権利のために、毎年行われるデモ行進で、ベルリン最大級のストリートパレードのひとつであり、世界でも最大規模のイベントの一つとされています。
ベルリンでは40年以上にわたり、毎年多くの人々が通りに出て、性的少数者コミュニティの権利のためにデモを行っており、その中でもCSDパレードには例年、約100万人もの人が参加しています。最初のベルリンCSDは1979年6月30日に西ベルリンで「自分の同性愛を公にしよう!」というスローガンのもとに開催され、当時は400人が参加しました。
CSDは政治的にも非常に重要な意味を持っています。ドイツでは同性愛が1994年まで犯罪とされていたこともあり、このような社会的不公平が存在していたことを忘れないように、お互いを尊重しているのです。音楽イベント、スピーチ、数々のパーティー、政治的な議論を通じて、ベルリンはそのもっともカラフルで自由な姿を見せ、開かれた寛容な社会のため、ともに声を上げるよう呼びかけを続けています。