子育て [特集1]変わる教育、変わらぬ思い(1)

パソコンや電子黒板などのICT機器を活用した教育が始まり、約5年が経過しようとしています。子どもたちが教科書やノートに加え、ICT機器も使いながら学習を進めている様子も、教育現場では今や当たり前の光景になりつつあります。教育が変わっても、そこには時代を超えても変わらない、子どもたちへのたくさんの思いが込められています。
そこで今回は、社会の変化とともに進化を続ける学びの場の様子や、今も変わらず大切にしている学びとそこにある子どもたちへの思いをお伝えします。

■学校ってこんなに変わってる!
▽1人に1台ずつパソコンを配布!(令和3年~)
小中学生へ配布し、授業や宿題のときに活用中。

▽小学生へのプログラミング教育を導入!(令和2年~)
順序立てて考える論理的な思考を身に付けられます。

▽小学生の外国語科が必修に!(令和2年~)
3・4年生で「外国語活動」、5・6年生で「外国語」を学習。

■進化を続ける学びの場
児童・生徒に1人1台ずつ配布しているパソコンを活用することで、これまではできなかった新しい学びに取り組んでいます。より深い学びにつなげるためのポイントをご紹介します。

▽自分の動きや音をチェック!
教室での授業だけでなく、体育や音楽などの授業でもICT機器を活用しています。動画を確認することで、新たな気付きを得ることができます。
「体育で、自分と友達の動きを動画で比べたら、苦手な動きもできるようになりました!」

▽論理的な考え方が身につく!
プログラミングやタイピングなどのコンテストを行い、子どもたちが楽しく積極的に学べる環境づくりに取り組んでいます。
「プログラミングは、自分のアイデアが少しずつ形になっていくところがとても楽しいです!」

▽みんなの考えを共有!
画面共有で自分の考えをすぐに発表できるため、意見交換の機会が増え、より深い学びにつながります。また、先生にとってもクラス全体の学習状況が瞬時に分かるため、子どもたちに合わせた授業ができます。
・小榊小学校 吉野先生
「クラスみんなで考えを共有できるので、「明るいカンニング」と呼んでいます。みんなの考えで授業が進んでいくので、子どもたちの主体的な学習につながっています。」

▽一人ひとりの苦手に合わせたドリル!
AI(人工知能)を使ったデジタル教材「キュビナ」では、一人ひとりの習熟度に合わせた問題が出題されるため効率的に学習できます。本市の「キュビナ」利用率は全国トップクラスです。
「デジタル教材などで効率よく学習できていると感じます。ICT機器を活用しながら、友達や先生との関わりの中で成長してほしいです。」