- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県対馬市
- 広報紙名 : 広報つしま 令和7年9月号
対馬グローカル大学では、web講義の受講を随時受け付けています。関心のある講義のみの受講も可能です。ぜひお申し込みください。直近の講義は以下のとおりです。
講義日時:10月14日(火)19:00~20:00
講義名:ツシマヤマネコ野生順化ステーションにおける保全の取組みについて(仮題)
講師:谷口晃基氏(環境省対馬自然保護官事務所厳原事務室自然保護官)
※申込はこちら(本紙PDF版13ページ参照)
※web講義は、パソコンやスマートフォンなどからZoomで受講できます。当日参加できない場合は、後日対馬グローカル大学ポータルサイトで視聴できます。
■対馬グローカル大学の活動紹介
対馬グローカル大学では、8月9日から8月11日にかけて島内外の高校生、大学生を対象に対馬でSDGsを学ぶ合宿プログラム「SDGs実践塾」(開催地:美津島町女護島・久須保地区および豊玉町貝口地区など)を開催し、13人の参加者が地域での実践活動やワークショップに取り組みました。
SDGs実践塾では、齊藤ももこさん[里山獣医/一般社団法人daidai代表理事]の指導を受けながらシカ・イノシシなどの有害鳥獣問題への取り組みに関連したレクチャーを受講し、箱罠設置の現場体験やジビエの加工場などを見学しました。また豊玉町貝口地区では、集落の活性化や耕作放棄地の活用を目指した貝口ビアパークプロジェクトについて学び、プロジェクトメンバーや地域の方々と交流しながらそば打ちを体験しました。
こうした活動から得られた対馬の魅力や課題をヒントに、ワークショップを通じて塾生同士で学び合い、最終日には塾生一人一人が「私が考える持続可能な地域や暮らしにおいて大切なこと」をテーマに対馬グローカル大学学長(代理:一宮副市長)や実習先の関係者などに修了発表を行いました。発表後は、塾生に対して対馬グローカル修了証書が授与されました。
▽対馬高等学校3年
長瀨 昂志さん
「高校でユネスコスクール部に所属しており、対馬の地域課題と接する機会がありました。それらの問題について、島内から見た視点と島外から見た視点の違いに触れられることを期待し、参加を決めました。特に、貝口ビアパークで行ったそば打ち体験が印象に残っています。対馬のそばに関する歴史や背景を知ることにより、これまで学んできたさまざまなことにも同様に歴史や背景があることに気付きました。これまで、私は歴史や背景を学ぶ側の立場だと思っていましたが、今後は受け継ぐ側になっていきたいと思います。最後に、私はSDGs実践塾で価値観が変わるような新たな視点にも出会うことができたので、ぜひ後輩たちにも次年度、挑戦してみてほしいです。」
▽長崎大学教育学部1年
浦谷 幸歩さん
小学生の頃に対馬に住んでいた経験があり、対馬のことが大好きで、来島の機会を待ち望んできました。今回SDGs実践塾に参加できたことをとても嬉しく思います。「生物」分野に興味があるため、有害鳥獣問題に関わる取り組みに非常に関心がありました。齊藤ももこさんの活動や貝口ビアパークでのプロジェクトは、頭の中で考えるだけではなく、それを自ら行動に移している点が印象的でした。私自身、ただやりたいことを考えるのではなく、実際の行動に移してみようと思えるようになりました。これから、私の大好きな対馬を多くの人に知ってもらえるように頑張りたいです。
この記事は、SDGs実践塾修了生でSDGs戦略課にてインターンシップをしていた佐名田はるなさん(福岡女子大学2年)が執筆しました。
問い合わせ:SDGs戦略課
【電話】0920-53-6111