くらし 市長コラム「五島を護(まも)る!」

■「子どもの遊び場」
皆さま、お待たせしました。雨の日でも子どもが遊べる施設の基本構想の素案をまとめました。ご覧になりましたでしょうか。
皆さまからのご要望や、子育て世帯へのアンケートなどで、たくさんの方から「雨の日に子どもが遊べる場所がなくて困っている」というご意見をいただいていました。
素案では、施設は市立図書館の隣に新設することとし、乳幼児から小学生までの子どもが、ワクワクしながら夢中で身体を動かせます。乳幼児でも安心して遊べるように遊具は年齢別にし、障がいのある子どもと障がいのない子どもが一緒に遊べます。遊ぶことを通じて、子どもの主体性や好奇心を育み、相手を思いやる心を養います。
主役はもちろん子どもですが、中学生、高校生のお兄ちゃんやお姉ちゃん、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、友だち、どなたでもくつろげる空間もあります。帰省や観光でも気軽に立ち寄れる、新たなにぎわいの拠点を目指します。
なお、施設の愛称は、子ども達に考えてもらいたいと思っています。
使わなくなった校舎や体育館の活用も考えましたが、老朽化が進み、耐震性の低い校舎では安心して遊べません。また、どの体育館も空調設備がなく、近年の猛暑や寒波に対応できません。
『島だから何もないし、何もできないの?』
五島市の宝である子どもを、もう、がっかりさせたくありません。子どもの数が少なくなっても、子どもの笑顔とかわいい声は消えません。消えるはずもありません。そして、消してはいけないのです。
『こどんのおらんごちなって、さみしかっよ』
こんな思いを抱きながら介護施設に入所したお年寄りの寂しい顔が、頭から離れません。かわいい子どもを見ると、お年寄りは元気になります。
そして、育児をされている方のオアシスとなり、新たな交流が生まれたらいいなと思います。
何十年たっても、子どもの元気な声が響きわたる明るく楽しい五島市を、皆さまと力を合わせて築きたいと考えています。
この素案は、五島市公式ホームページで公開し、10月20日(月)まで皆さまからのご意見を募集しています。一度ご覧になってください。