- 発行日 :
- 自治体名 : 長崎県波佐見町
- 広報紙名 : 広報はさみ 令和7年10月号
◆むし歯になるリスク(カリエスリスク)の確かめ方
歯医者にはむし歯を治す様々な治療法があります。しかし残念なことに一度治療してもまたむし歯が再発してしまう患者さんが多いのも現状です。
なぜ、治療してもまたむし歯になってしまうのでしょうか?それは、日頃の歯磨きや食生活に加え、皆さんの唾液の質やむし歯菌の活動の強さが大きく関係してきます。
今は短時間で比較的簡単にむし歯になるリスクを調べることができ、そのリスクを把握しておくことでむし歯をできにくくすることができます。唾液には食後の口の中を酸性(虫歯になりやすい環境)から中性(虫歯になりにくい環境)に戻す『緩衝能』という働きがあり、この『緩衝能』が強い方と弱い方がいます。また、むし歯菌は糖を酸に置き換え、歯を溶かすことでむし歯を作りだします。唾液の中に存在するむし歯菌を特別な薬で培養させることにより、むし歯菌の攻撃力の強さを調べることもできます。
むし歯菌の攻撃力と唾液の力を合わせて検査することにより、皆さんのカリエスリスクに合わせた予防のプログラムを計画することができます。ぜひ、一度検査をしてみて、皆さんのお口の中のカリエスリスクを調べてみてはいかがでしょうか?
大村東彼歯科医師会波佐見班 中原 裕二
