くらし 話題をおって

■鉄道の魅力に触れて
・MOZOCA(もぞか)ステーション10周年感謝祭
人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868の10周年を祝って、5月31日に感謝祭を開催し、約8千人の鉄道ファンや家族連れらでにぎわいました。
同館は、全線開通から110年以上の歴史がある肥薩線の魅力を伝えようと平成27年5月に市が開設。訪れた人たちは、ミニトレインの乗車やスタンプラリーなどで鉄道の魅力を感じていました。トークイベントでは、SL人吉の話題に。松岡市長は「秋には動態展示を始めたい」と力強く語っていました。

■子どもたちの食育に役立てて
・市学校給食センターへのお米贈呈式
米卸業を営むO‐ETSU食品工業株式会社(上林町)から、市給食センターにお米1トンの寄贈がありました。お米は令和6年人吉産「くまさんの輝き」で、同社からの寄贈は今回が初めて。
6月3日に市役所で贈呈式が行われ、同社代表の中村太郎さんは「地元で取れたお米を小・中学生に味わってもらいたい」と話していました。現在、市給食センターでは、一日に約2百キロのお米を使用。寄贈されたお米は6・7月の学校給食で5回に分けて提供されます。

■出水期への備えを万全に
・自主避難訓練
市では令和2年7月豪雨災害の経験を踏まえ、「みんなで避難行動を確認する日」として自主避難訓練を5月25日に実施し、防災意識を高めました。
訓練では、「避難指示」を発令したと想定。防災行政無線や消防団による広報活動を行い、小学校やコミセンなど8カ所に開設した指定避難所には、約2百人が避難しました。町内独自で避難訓練を実施した永野町内会では、約40人が避難。避難後には、消火訓練を実施し、住民らは消火器の使い方などを確認していました。

■日米の友好関係を深める
・マンスフィールド財団の研修生来訪
日米の架け橋となる活動をしている「マンスフィールド財団」。その研修生らが6月14日、熊本大学との連携研修の一環で本市の災害復旧状況などを視察しました。参加者は、米国の政府機関や日米の大学・研究機関などの関係者。肥後銀行人吉支店で、松岡市長の歓迎あいさつや熊大教授らの被災・復興状況の説明を聞き、青井阿蘇神社と繊月酒造を見学しました。
米国国防総省のジェイコブ・ボーターさんは「日米の友好関係や交流がさらに深まることを期待します」と話していました。

■球磨川の恵みに感謝
・球磨川感謝祭
人吉温泉旅館組合では、6月1日に観音院(九日町)で「球磨川感謝祭」を開き、アユの豊漁と川の安全を祈願しました。
式典では、副住職による読経や関係者らがあいさつ。式典後にはアユの塩焼きが振る舞われ、参加者は球磨川の恵みへの感謝を深めていました。同組合長の堀尾謙次朗さんは「この感謝祭を皮切りに、各旅館でアユ料理や宿泊特典が楽しめる『人吉球磨の鮎まつり』がスタートする。人吉球磨地域が誇るアユと食文化を全国に発信していきたい」と話していました。

■どろんこにトライ!
・第5回田んぼラグビー
田植え前の水田(矢黒町)で、6月8日に「第5回田んぼラグビー」が開催され、参加者は泥をものともせず、熱いプレーを繰り広げました。
人吉を活気づけようと、人吉ラグビーフットボール協会などが主催したもの。ラグビーチーム・浦安D‐Rocks(千葉県)の橋本法史(のりふみ)選手や石田大河選手も参戦し、会場は大盛り上がり。参加者は、泥に足を取られながらも、元気に田んぼを駆け回り、体ごと泥に飛び込んでトライ。全身泥だらけになって楽しんでいました。

■初夏の風物詩を楽しんで
・人吉梅園梅狩り
人吉梅園(上漆田町)で6月1日に、梅狩りの一般開放を行い、訪れた人たちは大きく実った梅の収穫を楽しみました。
昨年は、例年にみない不作で中止。今年も生育が遅れていることから、1日だけ開放しました。同園には、この日を心待ちにしていた家族連れなど約5百人でにぎわい、県外から訪れた人も多数。袋いっぱいになった梅を検量・精算し、満足そうに持ち帰っていました。宮崎県から参加した森山さん家族は「梅干しにしておいしく食べたい」と話していました。

■鍵かけ習慣で盗難防止
・ワイヤー錠贈呈式
自転車の盗難被害防止と鍵をかける習慣を身に付けてもらおうと、人吉地区防犯協会連合会が市内の中学1年生261人にワイヤー錠を寄付しました。
6月9日に市役所で贈呈式が行われ、第一中の西優蔵(ゆうぞう)さんと礒田隆介(いそだりゅうすけ)さんが生徒を代表して出席。人吉警察署の中山義久(よしひさ)署長は、「2重ロックが大切」と呼びかけ。ワイヤー錠を受け取った西さんは「丁寧に使い、安全に自転車に乗ります」と話していました。市民の皆さんも、防犯対策を見直し、安全に自転車を利用しましょう。