健康 地方独立行政法人 くまもと県北病院だより Vol.37

■第37回くまもと県北病院市民公開講座
「栄養と食事について」
栄養管理科 管理栄養士 西村有加(にしむらありか)
2月22日に行われた市民公開講座ではたくさんの皆さまにご来場いただき、本当にありがとうございました。今回の内容は、当院の栄養管理科の紹介と、栄養をからだに取り込むために必要な機能や栄養補給方法の種類について、健康寿命を延ばすための食事について「熊本県民食生活指針(第6次)」より、食生活の工夫やポイントについてお話をさせていただきました。
健康を維持していきいきと暮らすために、年齢や体格に応じた適正体重の維持や身体に必要な栄養をバランスよく摂取することが推奨されています。定期的な体重測定により、体重の増減を観察することで、ご自宅でも体の変化やエネルギー摂取量の過不足を把握することができます。基本のバランスは、主食(ごはん、パン、めんなど)、主菜(魚、肉、大豆製品、卵など)、副菜(葉野菜、根菜、きのこ、海藻など)をそろえた食事をおすすめしています。
また、食事は「おいしく楽しく」食べてもらうのが一番だと思います。「おいしいごちそう、好物のもの」を準備するだけでなく、食欲があり体調が良いことや食事を食べるときの気持ちや快適な環境、誰と食べるかなど、さまざまな条件が整うことでその人それぞれの「おいしく楽しく食べる食事」が実現するのではないかと思います。
健康を保つための栄養摂取・食事バランスを意識して食生活の工夫を楽しんでいきたいものです。

*くまもと県北病院だよりは今号で連載を終了します。皆さん、ありがとうございました!

問合せ:地方独立行政法人くまもと県北病院
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