- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年3月号
■菊池市合併20周年 特別インタビュー1
《大好きな菊池にこれからも住み続けたい》
吉田由衣日(よしだゆいか)さん(富の原西)
菊池市が誕生した平成17年3月22日生まれ。広報きくち創刊号(平成17年4月発刊)では両親と表紙を飾った。大津高校卒業後に地元のスイーツ製造工場に就職し、現在はケーキのスポンジを焼く工程を担当。
◇じっくり考えた進路
私たちの世代は小学生の時に熊本地震、高校生では新型コロナウイルス感染症を経験しました。
コロナ禍では体育祭は規模を縮小、文化祭は中止。学校からは不要な外出を控えるよう指導されました。友達とも遊びに行けなくなり、辛いことや悲しいこともありました。
そんな時に支えてくれたのが家族や地域の人たちです。普通の青春はできませんでしたが、どんな進路を選ぶのかじっくり考えることができました。
家族の大切さにも気付くことができましたし、今まで関わってきた地域にも貢献したいと思うようになりました。だから私はこれからも大好きな人たちがいる菊池に住み続けたいです。
思い描いていた学生生活ではなかったけど、将来、この経験をポジティブに捉えられるようになっていたらうれしいですね。
◇暮らしも守ってほしい
最近、テレビやネットのニュースで菊陽町に進出したTSMC(台湾積体電路製造)の話題をよく見かけます。菊池でも企業進出が増えたり宅地開発が進んだりするなど、明るい話題も多くあるのではないでしょうか。
でも、私は自然が豊かで水がきれいな菊池が大好き。コンビニやスーパーなどで売っているミネラルウォーターよりも、蛇口から出る水の方がおいしいと感じているくらいです。
美しい自然環境を守りつつ、人口も増え、バランス良く発展し続けることを願っています。
※「吉田」の「吉」は環境依存文字のため、置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。
■菊池市合併20周年 特別インタビュー2
《子どもたちが菊池を好きになってほしい》
森上翔太(もりがみしょうた)さん(高野瀬)
菊池市合併後初めての成人式の出席者。「自分の住む地域は自ら守りたい」と消防団の幹部としても活躍する。両親と妻、子3人の7人家族。
◇祭りを通して郷土愛を次世代へ
専門学校卒業後に熊本市の会社に就職しましたが、子育てのためにUターンを決め、28歳で地元に帰ってきました。
現在は市内の保険代理店で営業マンとして働いています。仕事のやりがいは「ありがとう」の言葉です。お客さまからすると、契約してからが私たちとの関係のスタート。信頼される存在になれるように、日々走り回っています。
プライベートでは、菊池白龍まつりの運営役員としても活動をしています。大人だけでなく、子どもたちにも参加してほしくて、学校を訪問したり地域のイベントに参加したりして、まちに関わる人を増やすべく地道に汗を流しています。
幼い頃から携わると菊池への愛着も増えると思います。白龍まつりを通して、郷土愛が次世代につながることを願っています。
◇自由に知恵を出し合えるまちに
進学や仕事で地元を離れてしまうのは仕方がありません。でも、子どもたちが胸を張って「菊池が好きだ」と言えるまちになれば、菊池に戻ってくる人も増えるのではないでしょうか。
そのためには、みんなで知恵を出し合うことが大切です。若い人もお年寄りも男性も女性も自由に意見を出し合っていけば、きっと良い方向に進むはずです。
これからも、私ができることを一つ一つやっていきたいと思います。
■菊池市20年の歩み 2025←2005
※詳細は本紙をご参照ください。
■ハタチのその先へ 未来へのバトンをつなぐ
市民の皆さん10人に、これからの菊池市に取り組んでほしいこと、期待していることを聞きました。
※詳細は本紙をご参照ください。
■菊池の未来へ
「どんな菊池市になってほしいですか」。市民の皆さんに聞きました。一人一人が夢や目標を持ち、目を輝かせながら答えていました。そして、魅力をいくつも語るほど、自分のまちを好きな人がたくさんいました。
合併から20年。その間、熊本地震や新型コロナ感染症など、多くの課題や困難に直面してきました。その度に私たちはたくさんの人に支えられて生きていることにあらためて気付かされたのではないでしょうか。
現在、想像もできなかった変化と、100年に一度と呼ばれる大きな発展のチャンスが訪れています。一方で、急速に様変わりする地域の状況に戸惑ったり先行きを心配したりする人たちもいます。
だからこそ、これまで以上に一致団結が重要です。一人一人が知恵を出し合えば、菊池をより良いまちへと導いていく大きな力になるはず。さあ一緒に、次のステージへの一歩を踏み出してみませんか。
■菊池市合併20年記念写真展 × デジタルアーカイブ~記憶の記録~
現在、合併20年間の写真展と市民の皆さんから提供いただいた古い写真をデジタルアーカイブとして、市内各所を巡回展示しています。
ホームページからも菊池市の20年の歴史と昔の姿を見ることができますので、ぜひご覧ください。
日時・場所:
・~3月7日(金) 夢空間
・3月10日(月)~21日(金) キャニオン
〔デジタルアーカイブ 記憶の記録〕
合併よりずっと昔の各地域の風景や菊池電車の写真をもとに作られた動画(約20分)です。
問い合わせ先:
・写真展について
市長公室【電話】0968-41-4488
・動画について
中央図書館【電話】0968-25-1111