- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年3月号
市では生活習慣病の一つ「脂質異常症」の割合が県内第3位で、肥満の割合も年々増加傾向にあります。習慣的な身体活動は生活習慣病発症のリスクを低下させます。少しずつ暖かくなるこの季節に身体活動量を増やしてみませんか。
■身体活動とは
体を動かしてエネルギーを消費することです。生活活動と運動に分類されます。
〔生活活動〕
日常生活の中で体を動かすこと。歩行や掃除、買い物などの家事や仕事などを指します。
〔運動〕
健康増進や体力の維持・向上を目的として、計画的・意図的に行うものです。
■体を動かすことの効果
体を動かすことで消費エネルギーが増え、内臓脂肪を燃焼し、体重や腹囲を減らします。また、血圧や血糖値、血中脂質などの生活習慣病の危険因子を改善させます。そのため、身体活動量が多い人は、少ない人と比較して循環器疾患や糖尿病、がん、うつ病、認知症などの発症リスクが低いといわれています。また、身体活動を実施することで思考力や学習力、総合的な幸福感を高めるとされています。
■運動量の目安
身体活動を進める上では、座りすぎを避け、今よりも少しでも多く体を動かすことが大切です。ライフステージに応じて、身体活動量の目安は異なります。
〔成人〕
歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(1日約8千歩以上)
〔高齢者〕
歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日40分以上(1日約6千歩以上)
実際に取り組む際は、個人差(健康状態や体力レベル、身体機能など)を踏まえ、強度や量を調整し、可能なものから始め、無理のない範囲で行いましょう。
▽身体活動の強度(例)
■手軽に始められるウォーキング
歩行は全身の8割を使う優れた有酸素運動です。手軽かつ効率よくエネルギーを消費でき、内臓脂肪を効果的に減らせます。少し息がはずむ、または笑顔が保てる程度のペースで、腕を大きく振って大またで歩くと活動量がアップします。
▽ポイント
・胸を張り、背筋を伸ばす
・肩の力を抜く
・歩幅は広く
・視線は遠くにあごを引く
・腕を前後に大きく振る
・つま先から蹴り出し、かかとで着地する
■日常生活の中で身体活動量アップ
運動は難しいという人は、日常生活で今より少しでも身体活動量を増やしましょう。10分多く身体を動かすことを1年間継続すると、1.5~2kgの体重減少効果が期待できます。
〔外〕
一つ前のバス停や駅で降りたり、違う道を使ったりするなど、歩く時間を10分増やす。
〔職場〕
エレベーターではなく、階段を使う。時々立ち上がって、体を動かす。
〔自宅〕
散歩で歩く時間を10分増やす。週1回、草むしりやどこか1カ所、大掃除をする。
問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219