- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県菊池市
- 広報紙名 : 広報きくち 令和7年4月号
4月になり、新年度のスタート!新生活を始めた人も多いのではないでしょうか。もっと寝ていたい、忙しくて食べる時間がない…といって、朝ごはんを抜いていませんか。新年度、朝から活発に動くために朝食を食べることが大切です。
■朝食を食べるメリット
朝食を食べることでさまざまなメリットがあります。
▽エネルギー源や栄養素の補給
私たちの体は、寝ている間もエネルギーを使っています。朝食を取ることで、就寝中に使われたエネルギーや午前中に使うためのエネルギー、栄養素を補充することができます。
▽生活リズムが整って1日をすっきりと過ごせる
人間の体には体内時計と呼ばれる、1日単位で睡眠や体温、血圧などの変化をつかさどっている大切な機能があります。体内時計の周期は、通常24時間より長めです。起床後、日光を浴びたり、朝食を食べたりすることで、体内時計が24時間に調整されることが分かっています。
きちんと起床し、朝日を浴びて朝食を食べることで、体内時計がリセットされて、日中は活動的に動き、夜は眠るといったパターンを作ることができます。
▽体温の上昇
朝食を食べると、胃や腸などの消化管が動き始めます。それによって得られた熱を利用して、寝ている間に低下した体温を上昇させ、体は1日の活動の準備を整えます。
▽肥満や糖尿病になるリスクを下げる
朝食を抜くと、前日の夕食から次の昼食まで栄養を摂取しない状態が続くため、午前中はエネルギー不足の状態になります。
そのため、血糖値が下がり気味になり、空腹感を感じるため、昼食や夕食で必要以上の食事を取ってしまうことにつながります。すると、血糖値は急上昇し、糖を脂肪として取り込むことになり、体脂肪が増加して肥満や糖尿病リスクが高まります。
▽便秘の予防
朝食を取ることで、排便のリズムが作られます。胃に食べ物が入ってくると、大腸がぜん動運動を起こし、排便を促します。
■朝食におすすめの栄養素
・炭水化物
脳のエネルギー源でもある「ブドウ糖」を多く含み、脳を活性化させます。
(例)ご飯、パン、イモ類など
・タンパク質
基礎代謝が上がり、筋肉量が増加しやすいだけでなく、夜の快眠にもつながります。朝食のタンパク質摂取は快眠のカギです。体内時計をリセットする働きもあります。
(例)肉、魚、卵、大豆製品など
・ビタミン、ミネラル類
ビタミンは他の栄養素の働きを助け、体の調子を整えます。ミネラルは体の臓器や組織をスムーズに働かせるのに必要な栄養素です。
(例)野菜、果物、海藻類など
■朝食の習慣をつけましょう
朝食を取る習慣がない人は、食べやすい食材を用意することから始めてみませんか。朝だけでなく、夜の過ごし方をはじめとした生活全般を見直すこともお勧めです。
▽習慣をつけるポイント
・夕食は早めに、軽めに食べる
・早寝、早起きで朝の時間を確保する
・通勤途中や職場で食べる
・短時間で調理し、食べられる食材を買い置きする
・ご飯や作り置きできるおかずを冷凍・冷蔵で常備する
▽時間がないときに食べやすい朝食
・コンビニでおにぎりを買う
・バナナ+ヨーグルト
・シリアル+牛乳
まずは、朝食を食べる習慣をつけましょう。慣れてきたら、主食・主菜・副菜の揃った食事を意識しましょう。忙しい毎日だからこそ、朝食を取るようにしたいものです。
問い合わせ先:健康推進課健康推進係
【電話】0968-25-7219