くらし 月刊市長室Now(なう)!

■これからのまちづくりと「シビックプライド」(後編)
「シビックプライド」という言葉が「特定の地域に誇りを持ち、その地域をより良くするために貢献しようとする自負心」を意味していることは、前回お伝えしましたので、今回は「シビックプライド」とまちづくりがどのように関係しているのか説明していきます。
「シビックプライド」を持つことは、これからの上天草市のまちづくりを進める上で、非常に重要な要素であると考えています。その理由は、まちづくりを進めていくためには、行政だけではなく、市民や本市に関心を持っている人の積極的な参加や協力が必要不可欠であり、その原動力になり得るものが「シビックプライド」だからです。
「シビックプライド」がまちづくりに与える効果の一例としては、地域の美化や環境改善が挙げられます。住民などが地域をより良くしようと思うことで、ごみ拾いや花壇の手入れなどの活動に積極的に参加することが期待でき、さらには、このような取組を通じて、参加者同士のつながりや絆を深める効果もあります。
また、「シビックプライド」は地域イベントの活性化にも寄与します。地域の歴史や文化に誇りを持つ住民などは、祭りやイベントの運営に協力的な傾向にあり、自然と観光客を迎える態勢が整うことになります。これにより、地域経済の活性化や文化交流の促進が期待できます。特に、観光業が主要産業である本市では、「シビックプライド」が観光客の満足度向上に繋がることは大きなメリットになります。
ほかにも、「シビックプライド」は、地域の安全や治安の向上に寄与したり、教育や若者の育成にも好影響を与えたりなど、さまざまな効果が期待されます
。以上のように、「シビックプライド」は、まちづくりにおいて多岐にわたる効果を発揮し、地域の発展や住民の幸福感向上に大きく作用するものなのです。
本市では、さらに多くの皆さんに本市に対する誇りや愛着を持っていただくため、これからもまちづくりを通じて「シビックプライド」の形成や醸成を推進する取組を実践してまいりますので、引き続きご協力くださいますようお願いします。