- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県合志市
- 広報紙名 : 広報こうし 令和7年7月号 第232号
■合志市の地名の由来シリーズ
◇第6回 瑞祥(ずいしょう)地名
『福原』『幾久富』『豊岡』『栄』
この福原・幾久富・豊岡・栄の地名について、共通している点は、大変めでたい地名であることです。このような地名を『瑞祥地名』といいます。
福原・幾久富・豊岡・栄は、福寿繁栄(福・富・豊・栄)にちなみ、明治7~9年に古来からの村が合併したときにつけられた地名です。(これらは全く新しい名称で、江戸時代細川藩領地の行政制度である竹迫手永管内にも現在の大字の福原・幾久富・豊岡・栄の名は出ていません)
この地域の発展を願う人々の祈りが込められつけられており、合併によって更なる発展を熱望した当時の人々の熱気が感じられるようです。なお、合併の必要のなかった竹迫町(後に竹迫村と改称)と上庄村は、地名に歴史もあってそのままでした。
『合志町史』には、
・福原村 裕「福」な野「原」を短縮し、畑地帯(写真)である東部の発展の願いが込められている。
・幾久富村 幾(い)く久(ひさ)しく富(と)む村とは誠によい名である。永久に富が得られるようにとの願望が地名に。
・豊岡村 原口村と群村の合併であるが、両村にまたがる広大な台地はまたとない豊かな岡。
・栄村 栄える村、いつまでも繁栄する村というのは、どこの地域でもつけたい名称である。
とあります。
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