文化 五穀豊穣を祈り 収穫に感謝 令和7年度 菊池地域 献穀事業

毎年11月23日、その年に収穫された新穀を天皇陛下が神々に供え、ご自身も食する『新嘗祭(にいなめさい)』。収穫への感謝と五穀豊穣を祈る祭りに各都道府県の農家が米と粟を献上するのが献穀事業です。県内では、各地域振興局管内を持ち回りで実施しています。133回目となる令和7年度は、菊池地域2市2町(菊池市、合志市、大津町、菊陽町)とJA菊池が推進協議会を作り、本市の農家が献穀を実施します。本市での実施は65年ぶりです(当時は旧合志町)。

■5月27日 清祓祭(きよはらいさい)・播種祭(はしゅさい)
『清祓祭』では神職が田を清め、五穀豊穣を祈りました。『播種祭』では、献穀者に選ばれた嶋田昭一さん・絹子さん夫婦、菊池地域献穀事業推進協議会の荒木義行会長(合志市長)、東哲哉(ひがしてつや)副会長(JA菊池代表理事組合長)が、苗床に種をまきました。

■6月21日 御田植祭(おたうえさい)
献穀事業は、食と農業の大切さを次世代に伝える役割も果たしています。御田植祭には、上庄区のこどもたちが田男(たおとこ)・早乙女(さおとめ)として参加しました。こどもたちは、関係者と一緒に水が張られた田に入り、苗を丁寧に植え付けました。

◇献穀者
嶋田昭一(しまだしょういち)さん・絹子(きぬこ)さん
「今年は就農から50年という、私にとって節目の年です。その年に献穀者に選ばれ、喜びと責任の重さを感じています。
代々受け継いできた田んぼで良い米を作り、無事に秋の収穫を迎えたいと思います」

◇献穀事業の今後の祭事(予定)
・『抜穂祭(ぬいぼさい)』 10月4日(土)
・『奉告祭(ほうこくさい)』 10月16日(木)

※献穀事業は市ホームページでも紹介しています

問合せ:農政課 農政班
【電話】096-248-1445