- 発行日 :
- 自治体名 : 熊本県氷川町
- 広報紙名 : 広報ひかわ 2025年7月号
■地域幸福度(Well-Being)調査とは?
体の状態を把握するために健康診断を行うように、その自治体に住む人が「どんなことに満足しているか」を把握するために「地域幸福度(Well-Being)調査」というものがあります。
国が定めた24の項目から、実際にその自治体に暮らす人の「暮らしやすさ」や「幸福感」を数値化・可視化したものです。
■調査の目的
この調査により自治体ごとの住民の幸福度が把握できることで、他自治体と比べ、どんな点を伸ばし、どんな点を改善すべきかが明確になります。
このことにより、氷川町の実態が把握できたことで、今後の具体的な政策に活用されていきます。
■データの見方
この調査は、「客観データ」と「主観データ」という2つのデータを比較しながら、自治体の特徴や住民の幸福度を把握します。
客観データとは、自治体ごとの多面的な事実より国が「24の項目」としてきめ細かく調べた結果、「自治体ごとの項目別の幸福度」を表しています。それは、国が想定した自治体の「暮らしやすさ」や「幸福感」を示すデータとなっています。
全国の自治体の客観データは、デジタル庁のホームページで公開されています。
一方、主観データとは、住民へのアンケートを通して得られた24の項目の実感を「幸福度」として示したデータです。よって、アンケートを行った自治体のみ主観データは公開されています。
■氷川町における調査
氷川町では、令和7年2月から4月にかけてアンケートを実施しました。町民の皆さんのご協力により、アンケートには519人という多くの人から回答をいただきました。
10代から80代以上までの幅広い年代の人からいただいた回答を、「主観データ」として反映させています。
■氷川町の調査結果
住民の幸福度は、主観データと客観データの大きさで知ることができます。
たとえば、対象項目において、客観データに比べて主観データの値が大きい場合(A)幸福度が高い、自治体の良いところと捉えられます。
逆に客観データに比べて主観データの値が小さい場合(B)幸福度が低いです。
よって、全ての項目において主観データが高くなることで大きな円に近づくほど、総合的に幸福度が高い自治体ということになります。
今回調査の結果、氷川町は、子育てや教育、行政、自然環境、防災、文化芸術などの幸福度が高いことが分かりました。一方で、雇用や買物、娯楽などでは幸福度が低いことが分かりました。
なお、主観データが一定の項目に偏らず、大きな円を示している自治体ほど、人口の流出が緩やかになったり、移住希望者が増加したりする傾向があります。
この結果を、今後町民の皆さんがより幸せに暮らせるよう、町政運営に活用していきます。
■詳細なデータはデジタル庁のホームページをご確認ください。
本紙を参照ください