くらし 次のステージへ 地域おこし協力隊任務完了

令和2年10月~令和6年12月までの4年3カ月地域おこし協力隊を務めた片山強さん
任期を終えた今、思うことー。

■PROFILE かたやまつよし(45・上里1)
上里1区出身。人吉高校卒業後、福岡へ進学し、イベント関係の会社に勤務。令和2年10月から地域おこし協力隊に着任し、主に観光振興を担当した。

■前職の経験を生かして
令和2年10月に福岡市からUターンで地元湯前町に帰ってきて、観光振興担当協力隊に着任しました。元々観光関連の仕事には興味があり、イベント会社に務めていたということもあったので、これまでの経験を生かして地元の役に立てればと思い、協力隊の仕事を選びました。

■企画して良かった
任期中に常に考えていたのは「どうやって湯前町に人を呼び込むか」ということです。令和2年7月豪雨災害直後・新型コロナウイルス感染症まん延中というタイミングでの着任で、観光振興にはかなり厳しい状況でした。「足を運んでもらう前に、まずは多くの人に湯前町を知ってもらおう」と考え、情報発信のためにInstagram(インスタグラム)を始めました。協力隊目線で、まちの風景や施設などを紹介するところから始め、少しずつフォロワーも増えていきました。
前任から引き継いだ紅葉や桜のライトアップ以外に、花手水や風車飾り、城泉寺(浄心寺)・明導寺でのライトアップなども企画しました。ライトアップや風車飾りなどを観た皆さんから「来てよかった!」や「すごくきれいだね!」などの声を聞くことができ、やって良かったなと思えました。
退任直前には、勤務場所であった「湯~とぴあ」で「湯前町風景写真展」を開催しました。まちの四季折々の風景や、任期中に実行した企画の写真などを展示したところ、多くの人に見に来てもらうことができました。

■今後もまちのために尽力
協力隊の任期は最大3年間ですが、コロナ禍に着任した私は任期を延長できたので1年3カ月延長しました。活動する中で皆さんと関わり、自分にとって勉強になったこともたくさんあり、とても良い刺激となりました。
協力隊としての活動は終わりましたが、今後もまちに残って、まちのために尽力したいと考えています。これまでの経験を生かしてイベント企画や動画制作などに携わり、湯前町に限らず人吉球磨全体をPRしていくことも目標の一つです。人吉球磨にはすばらしい観光資源がたくさんあり、どのように活用しアウトプットしていくかが大きな課題であると感じています。インバウンド対応など、しっかりと先を見据えながら柔軟に対応できるように頑張っていきます。

■隊員としての活動内容
▽まちの情報発信
・Instagramや町ホームページによる情報発信
・湯前町文化財マップ作成
・球磨中央高校での球磨地域学講演
・湯前町風景写真展の開催

▽にぎわい創出(映えスポットの創出)
・風車飾り
・紅葉ライトアップ
・桜のライトアップ
・花手水
・駅ホームや駅前公園での花壇作成(湯前町婦人会や湯前町青年団との共同作業)
・城泉寺(浄心寺)での和傘を使ったライトアップ
・明導寺本堂での外観ライトアップ
・レールウイングでのクリスマスイルミネーション
・B and GでのナイトSUP(サップ)ヨガにおける照明演出

▽湯前町観光案内人協会事務局
・町内を歩きながらガイドをする「郷あるきツアー」を企画

▽デザイン関係
・湯前産米「ぴかまる」ロゴマーク作成
・湯楽里「骨かじり」ロゴマーク作成
・湯前町社会福祉協議会車両ラッピングデザイン