くらし Topics まちのできごと(1)

■個性あふれ出す作品に 湯前小学校卒業記念品作り
1月21日、湯前小学校で陶芸教室が開かれ、同校の6年生児童28人が卒業記念品作りとしてオリジナルマグカップを作りました。
同教室は「赤い羽根共同募金」の配分金事業として、湯前町社会福祉協議会が毎年開いているもの。湯前町老人クラブ連合会陶芸部会の会員7人が講師として参加し、見回りながら、一人一人の制作を手助けしました。
陶芸用の粘土に悪戦苦闘しながらも、個性あふれるマグカップを作りあげた児童ら。制作を終えて、河本悠斗(ゆうと)さん(中猪)は「形を整えるところや取っ手をつけるところが難しかったけれど、講師の先生が分かりやすく教えてくれたので完成させることができた」、陶芸部会の橋田祐明(すけあき)さん(87・下里)は「子どもたちは工夫しながら楽しんで作っていた。話もきちんと聞いていたし、教えがいがあった」と話しました。

■今の思いを知事に問う お出かけ知事室~ともに未来を語る会~
1月13日、湯前町保健センターで「お出かけ知事室~ともに未来を語る会~in湯前町」が開かれ、知事との対話を希望した12人が参加。長谷和人町長をはじめ、多数の町民らが傍聴しました。
同会は木村敬熊本県知事が、県民の皆さんの意見や提案などを直接聴いて、県の政策へ速やかにつなげることを目的に、県内全市町村で開いているもの。球磨郡では水上村、球磨村に次いで3番目の開催となりました。
知事への意見や提案の内容は県南地域の活性化やTSMC波及効果、マンガによる地域振興、肥薩線の復旧、九州新幹線宮崎へのルート、県南地域の農業や後継者育成、子どもの居場所、教育格差など。知事は12人の意見を真剣に受け止め、ていねいに答えました。
知事はマンガによる地域振興について「もっとまんが美術館独自で発信してほしい。湯前町にはまんが美術館というすばらしいハブ(中核)がある。まんが美術館を通じてつながる輪を作ってもらいたい。町民の皆さんと一緒になって湯前町をマンガの聖地にしていきたい」、子どもの居場所については「学校の空き教室などを有効に活用してほしい。学校と相談して、居場所づくりを誰が運営するか、どのように進めていくかを協議してほしい。湯前町や学校などの提案を受けて、県としてどんな風に支援できるかを検討したい」と答えました。
知事に質問した黒木真也さん(49・上里3)は「知事に初めて会った。緊張はしたけれど、考えてきた質問はできた。知事の回答を今後に役立てていきたい」、橋田實子(じつこ)さん(79・下里)は「めったにない機会で、意見を聞いてもらえた。ていねいに回答があって良かった」亀山哲馬(てつま)さん(77・野中田2)は「参加者の質問に真剣に答えていた。知事に良い印象を持った」と話しました。

■異常気象の中でも、生産の励みに 農産物優良生産者表彰
昨年12月24日、役場洋会議室で「農産物優良生産者表彰」を開き、受賞者9人が出席しました。同表彰は部門別で販売成績が優秀だった生産者が対象。今回は14部門25人を表彰しました。
出席した9人に表彰を手渡した長谷和人町長は「昨年は例年以上に高温で、農産物の生産に気を遣ったところではないかと思う。今後も優秀な農産物を生産してほしい」と話しました。キュウリ部門で1位だった大石光治さん(52・下村)は「異常気象の中、害獣や害虫対策、水の管理など、試行錯誤しながらの結果でうれしい」と話しました。