くらし 防災力向上を目指して 湯前町防災訓練

■関係機関とともに
まちは2月16日に防災訓練を実施。消防団や各自主防災組織、上球磨地域介護事業所連絡会などに参加を呼びかけ、約200人で有事のときの動きを確認しました。
今回の訓練の主な目的は、(1)防災体制の実効性や関係機関との連携の確認(2)災害対応能力の向上の2つ。役場は避難所の開設と運営を、消防団と自主防災組織は住民の安否確認を、上球磨地域介護事業所連絡会は避難所でのアセスメント支援と福祉避難所の開設を中心に訓練に取り組みました。

■「共助」の課題は?
今回は震度6弱の地震が発生し、家具の転倒や倉庫などの倒壊、道路や水道施設などの被害が発生しているという想定で訓練をスタート。消防団と自主防災組織は公民分館で合流した後、住民宅を実際に訪問して安否を確認しました。確認の結果を名簿と照らし合わせ、安否確認できた人数・できなかった人数など、くわしく情報を整理。電話や無線機で災害対策本部(役場)に報告し、訓練を終了しました。終了後は地区ごとに訓練を振り返り。住民の避難誘導や不在のときの連絡方法など課題を確認し、解決策を話し合いました。

■身を守るための知識・情報
午後からは農村環境改善センターで(一財)日本気象協会気象予報士、尾花麻美を講師に招き、九州で発生した大雨災害や本町での大雨の特性、大雨災害から身を守るために必要なことなどを話してもらいました。「日ごろから災害への備えを十分にしておくこと、こまめに気象情報を確認して早めの避難や対策を心がけることなどが大切」といった話に、参加者らは耳を傾けていました。