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■伝染性紅斑の感染が増えています
伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)は「ヒトパルボウイルスB19」というウイルスによる感染症で両頬(ほほ)に赤い発疹が出るためリンゴ病と呼ばれています。

▽どのような症状?
両頬にチョウの羽根のような境界が分かりやすい赤い発疹が出た後、手や足に網目(あみめ)状やレース状の発疹が広がります。多くの場合、急に発疹が出る7~10日程前に微熱や風邪のような症状が見られ、ウイルスの排出が増加。発疹が出るころには、ウイルスの排出はほとんどありません
※登園や出席については医師に相談

▽感染経路は?
感染者の咳の小さなしぶき(飛沫)を吸ったり、感染者に触れることで感染します。妊娠中や妊娠の可能性がある人は、胎児に感染し、胎児水腫や流産を起こす可能性があるため、症状に当てはまるときは、必ず医療機関を受診しましょう

▽予防と治療方法
ほとんどは自然に回復し、ワクチンや薬はありません。紅斑が出るとほとんど感染力はないため、風邪の症状がある人は、こまめな手洗いやせき・くしゃみをするときに口と鼻をハンカチなどで覆う「咳エチケット」が大切です

引用:
(1)厚生労働省ホームページ
(2)国立健康危機管理研究所機構感染症情報提供サイト

保健師 野々原亜紀