スポーツ さらなる高みを目指して挑戦を続けるー

立位テニス PST-2 国内ランキング1位
村山巧弥(むらやまこうや)さん(28)(毎床班出身/横浜市在住)
2024年、障がい者立位テニスでJASTA国内PST-2ランキング1位を獲得した村山さんに、立位テニスに懸ける思いやふるさと球磨村の好きなところなどについて伺いました。

■主な戦績
○国際大会
2019年 TAP USA OPEN 2019 CategoryA1-2 準優勝
2023年 USA Para Standing Tennis Tournament Dallas 2023 PST-2 優勝
2024年 US OPEN 2024 para Standing Invitational アジア・日本人初として参加

○国内大会
2021年 第2回全日本障がい者立位テニス選手権大会 Category A1 準優勝
2022年
第2回障がい者立位テニス西日本大会 CategoryA1 準優勝
第2回障がい者立位テニス東日本大会 CategoryA1 準優勝
2023年
第3回障がい者立位テニス西日本大会 CategoryA1 準優勝
第3回障がい者立位テニス東日本大会 CategoryA1 準優勝
2024年
第4回全日本障がい者立位テニス選手権大会 PST-2 優勝
※国際基準に合わせたクラス分けを採用
第4回障がい者立位テニス東日本大会 PST-2 優勝

○日本ランク
JASTA 国内ランキング PST-2 ランキング1位(ことし1月末時点)

■interview
ー立位テニスについて教えてください
身体障がい者が車いすを使用せず、立って行う競技性の高いテニスで世界大会も開催される、今注目のパラスポーツです。立位テニスの普及や研修、強化を目的とした協会があり、パラリンピック種目入りやプロ競技化を目指し、関東を中心に競技者や支援者を探しています。定期的な練習会は月に4回、大会は年に4回開催されます。
立位テニスは、障がいが運動機能に与える影響度合いによってクラス分けされています。PSTー1・2は、健常者とほぼ変らず早い展開で試合が繰り広げられるため、驚かれる人が多いと思います。PSTー3・4からは、車いすテニスと同じく、返球が2バウンドまで認められており、1ポイントのラリーですごく白熱した試合が見られるため、一球一球目が離せません!

○立位テニスクラス分け

ー立位テニスを始めたきっかけは何ですか?
球磨村で過ごした中学・高校生時代に、軟式テニスに打ち込んでいました。2018年にふと新しいことに挑戦したくなり、好きだったラケットスポーツを趣味にできないかと思っていました。その時に、ニュースなどで車いすテニスを知り、パラスポーツにも興味を持ち始めました。自分でも輝ける場所があるのではないかと同年6月頃に立位テニスの練習会に初めて参加しました。私は生まれつき、左半身麻痺(軽い脳梗塞)を抱えており、下肢への負担が大きいためPSTー2のクラスで活動しています。

ー憧れの選手はいらっしゃいますか?
PSTー1クラス日本ランキング1位の髙野健一(たかのけんいち)選手です。初めて参加した練習会に髙野選手も参加しており、初めてプレー姿を見たときは、かっこいいの一言でした。ストロークやサーブすべてにおいて見本となり、人柄も尊敬できる素晴らしい選手です。もう1人は松岡修造(まつおかしゅうぞう)さんです。熱い男が好きで、今後テニス関係でお会いすることが目標です。

ー練習で、どのようなことを重視して取り組んでいますか?
硬式テニスを始めてまだ経験が浅く、すべてにおいて課題がありますが、体作りはほぼ毎日行うように意識しています。仕事とテニスを両立しているため、午前4時30分に起床し、約1時間ジムやランニングをして仕事に行っています。
海外遠征では、私は160センチと体が小さく、他の大きい選手たちと戦うためのフィジカル面は必要不可欠です。週1日は休みを取るようにしていますが、それ以外はトレーニングを頑張っています。

ー試合に勝つために取り組んでいることは?
現在、社会人チームに所属し、一般の大会にも参加しています。パラ選手との試合も大事ですが、私のクラスの選手は一般クラスと遜色ないので、一般の試合にも参加して技術面やメンタルの強化に取り組んでいます。得意なフォアハンドを生かして展開を作り、一般の大会でも優勝できるように練習をしています。

ー国際大会や国内大会を振り返っていかがでしたか?
2年前にアメリカで開催された国際大会での優勝は「やっと獲れた」とホッとしました。令和5年の全日本大会までは髙野選手と同じクラスに出場し、負けていました。令和5年に海外で主流となったクラス分けを日本でも令和6年から採用し、髙野選手とクラスが別になり、国内タイトルを獲るチャンスがあったので、優勝と国内ランキング1位は素直に嬉しかったですし、今後も負けるつもりはありません。

ーふるさと球磨村の好きなところはどこですか?
令和6年12月に帰省しましたが、やはり空気がおいしく星がきれいで、ランニングするときも周りの景色がいいので帰る楽しみになっています。水もきれいで、ご飯もおいしいですし、普段飲まないようにしてますが、お酒も最高です。

ーこれからの目標や抱負を教えてください
日本1位を死守すること。そして、世界1位を取ります。直近では5月末に日本で、6月にイタリアで開催される国際競技大会で優勝することを目標に、練習やトレーニングを頑張っています。令和6年11月、木村敬知事を表敬訪問させていただいたときに「フロンティア(開拓者)。ステージアップに向けて協力したい」とお言葉をいただきました。競技人口を増やしたいため、今後も九州全体の普及活動にも積極的に取り組んでいきます。