- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県中津市
- 広報紙名 : 市報なかつ 令和7年8月号
■インターネットと人権
パソコンやスマホなどからいつでもどこでも利用できるインターネットは、素早く世界中のものや人とつながることのできる、とても便利なものです。そして、世界の人々の暮らしを変えていっています。ゲームや動画、学校のタブレット学習、SNS、買い物などみなさんも使っていらっしゃることでしょう。
このようにインターネットは、多くの人に多様な楽しみや喜びを与えるツールであり、なくてはならない存在になっています。
しかし、使いようによっては人を犯罪や事件に巻き込むと共に、人を傷つける凶器にもなります。SNSで書き込んだ言葉の取り違えから生じてしまういじめ問題、アスリートや芸能関係者への誹謗中傷、闇バイトなどの犯罪を誘発するようなサイト、未成年者の実名や写真などの情報の掲載など、スマホ1台で恐ろしい人権侵害に当たる出来事が多発しています。その原因として、発信者の顔が見えない・どこの誰だかわからないということから、自分の考えや正義感を思いのままに表現し、ブレーキがきかなくなるという特異性があります。さらに、インターネット上で公開された書き込みや個人情報は、一度拡散されてしまうと完全に削除するのが不可能な「デジタルタトゥー」といった状況となり、誹謗中傷を受けた人の人生を狂わしたり、時には、命を奪ってしまったりと大きな社会問題につながってしまうのです。
今後、世界中の人々の暮らしに影響を与え続けるネット社会において、自分やほかの人の暮らしや命を尊重する「人権意識」は欠かせないものとなります。情報を発信する際には、相手の立場に立ち、考えてから行う。拡散する際は、受けた情報が正しいかどうか、他人の不利益にならないかどうかを十分に考える。インターネットは「もろ刃の剣」いつもこの意識を持ち続けたいものです。
問合せ:人権・同和対策課
【電話】22-1229