文化 市長コラム17虫の目と鳥の目と魚の目と

■文化芸術×日田
日田市長 椋野美智子
3月、日田市民ミュージカル「アイになりたい」に特別出演しました。市長就任前には、障がいのある人たちと一緒につくる演劇「島ひき鬼とケンムン」にも参加しました。とても楽しかったです。その現場は咸宜園と同じ。年齢も学歴も職業も関係なく、それぞれが自分にできることを探し、力を合わせて作品を創りあげました。

これも就任前、障がいのある人たちのアート展を開きました。作品の持つエネルギーの高さに圧倒されました。日田のクリエイターたちが作品をもとに商品をデザインして販売しました。

日田と日田のホールが好きで、毎年この季節にわざわざドイツからきて、日田出身の音楽家たちと室内楽のコンサートをしてくれる音楽家がいます。市外からもクラシックファンが集います。
全国から歌い手が集まる、コツコツ節の大会も開かれています。

これらすべての舞台はパトリア日田、文化芸術による交流と発信の拠点です。

今年、日田青年会議所は地域芸術祭に取り組みたいと検討しています。
アートは見慣れた風景に違う光を当て、一変させます。森と川、歴史と文化、美味しい農産物、モノづくりの技術、私がいつも日田の魅力として挙げるこれらにアートをかけ合わせた時、どんな新しい価値が生まれるのか、考えただけでわくわくします。

この4月、市役所では文化芸術の所管を教育委員会から市長部局に移しました。文化芸術の持つ力をもっと大きくもっと広く育て活かすためです。