文化 瀧廉太郎「憾」の手稿譜などを文化財に指定―市指定文化財新たに2件―

■本市教育委員会では、市文化財保護調査委員会の答申に基づき、3月5日、文化財2件を新たに市指定文化財に指定しました。これで国、県、市指定などの市内の文化財は、計249件となりました。

◇鈴木毅一(すずききいち)旧蔵 瀧廉太郎関係資料46点
区分:有形文化財美術工芸品(歴史資料)
所有者:竹田市

瀧廉太郎の東京音楽学校時代の無二の親友であった鈴木毅一が所蔵していた資料群。
廉太郎の遺作「憾」の手稿譜のほか、廉太郎作品の出版譜3点、鈴木宛書簡3点、写真2点、廉太郎自身による写譜3点、廉太郎旧蔵の楽譜5点、廉太郎が鈴木に贈った書籍2点、演奏会プログラム20点、その他2点により構成される。
少年時代を竹田で過ごし、後に日本の近代音楽の扉を開いた瀧廉太郎の貴重な資料群である。

◇渡邊家旧蔵 渡邊長男(わたなべおさお)作品群91点
区分:有形文化財美術工芸品(彫刻)
所有者:竹田市

日本の近代彫塑を代表する渡邊長男の作品群。
作品の原型でもある石膏像36点のほか、ブロンズ作品33点、木彫作品2点、粘土作品1点、絵画18点、制作道具一式により構成される。対象をしっかりと観察し写し取る力と、それをそのまま表現できる造形の確かさをどの作品からも感じ取ることができる。
戦時中の金属拠出等により失われた渡邊長男作品が多くある中、渡邊家に遺された貴重な作品群である。

問合せ:まちづくり文化財課
【電話】63-4818