- 発行日 :
- 自治体名 : 大分県竹田市
- 広報紙名 : 広報たけた 2025年7月 NO.244
■外国人の人権について考えましょう
令和5年末における在留外国人数は約341万人で、日本の総人口の2.74%を占めています。また、日本を訪れる外国人も増え、外国人と触れ合う機会が多くなっていると思います。国際化が進む一方で、外国人の人権に関するさまざまな問題が生じています。
令和4年8月に内閣府が実施した「人権擁護に関する世論調査」の中で、「外国人に関し、体験したことや、身の回りで見聞きしたことで人権問題と思ったことはどのようなことですか」について、
・風習や習慣などの違いが受け入れられないこと(27.8%)
・就職・職場で不当な扱いを受けること(22.1%)
・差別的な言葉を言われること(19.5%)
・職場、学校などで嫌がらせやいじめを受けること(19.1%)
・じろじろ見られたり、避けられたりすること(18.8%)
などの回答がありました。(複数回答可)
出典…内閣府世論調査「人権擁護に関する世論調査(令和4年8月調査)」
また、特定の民族や国籍の人々を排斥する差別言動が、いわゆるヘイトスピーチであるとして社会的に関心を集め、平成28年6月に「本邦外出身者に対する不当な差別的言動の解消に向けた取組の推進に関する法律」が施行されました。しかし、9年が経過した現在もヘイトスピーチは解消されておらず、こうした言動は、人々に不安感や嫌悪感を与えるだけでなく、人としての尊厳を傷つけたり、差別意識を生じさせるなど、許されるものではありません。
本市でも5月末現在、約370人の外国人が暮らしています。文化等の多様性を認め、外国人の生活習慣等を理解・尊重し、思い込みや偏見を持たずに接することが大切です。外国の文化に対しては敬意を払い、お互いの異なる価値観を尊重して交流していきましょう。
問合せ:人権・部落差別解消推進課
【電話】63-4820