- 発行日 :
- 自治体名 : 宮崎県都城市
- 広報紙名 : 広報都城 令和7年6月号
近年、全国的に学校に行きづらさを感じる子どもたちが増えています。市では、こうした状況に対応するため、多様な学びの場を提供しています。
■「どこにもつながっていない児童生徒をゼロに」を目指して
国は「学びたいときに学べる環境の確保」「誰一人取り残されない学びの保障」を不登校支援の方針として掲げています。
本市でも、「どこにもつながっていない児童生徒をゼロに」を目標に、それぞれの年齢や状況に合わせた学びの機会を保障し、児童生徒・保護者への支援体制を整えています。
市内には、子どもたち一人一人が自分らしく学び、成長するための多様な居場所があります。まずは相談ください。
1 相談・面談
・学校と保護者で、必要な支援内容について確認
・面談により、児童生徒の実態やニーズを確認
↓
2 体験・申し込み
・スプリング教室や青空ラボなどを見学・体験
・学びの場を選定。保護者が学校を通じて、教育委員会へ申請書を提出
↓
3 支援計画
・体験後、通級を開始
・学校は、児童生徒の学びの支援計画を作成
◆message
「子どもが『勉強してみようかな』と自分から言いだすようになって驚きました。もし、ここがなかったらどうなっていたんだろうと思います。ありがたい場所です。」これは、青空ラボに通っていたお子さんの保護者からいただいた声です。スプリング教室の生徒たちも、自分のペースで努力を積み重ね、進路実現を果たしています。社会の変化とともに学校の在り方も変わってきています。学校には集団の中でしか学べない魅力がありますが、その環境を苦しく感じることもあります。そんな時、学校以外で安心して過ごせる場があることが大切です。誰一人取り残されない都城市の教育を目指し、子どもたちの笑顔と未来を支えていきます。
都城市教育長 児玉晴男
■学びの場を選べる。多様な居場所
○スプリング教室
学校へ行きづらさを感じる児童生徒の心の居場所
学校のルールを基本に生活しながら、自分で設定した時間割に沿って学習に取り組みます。少人数の静かな雰囲気の中で、一人一人が自分のペースで学び、社会的自立や学校復帰を目指します。
特徴:
・教員経験のある相談員による学習・進路に関するアドバイス
・児童生徒や保護者との定期的な教育相談
・学習日は学校の出席として取り扱い
場所:市役所八幡町別館2階
時間:平日9時30分~15時30分
※原則、保護者による送迎
○青空ラボ
お互いのことを認め合い、安心して過ごせる居場所
「やりたい」を大切にした体験活動やコミュニケーション活動を通して、多様な学びを支援。服装や所持品、ラボでの過ごし方について細かい決まりはなく、児童生徒が安心して過ごせる場所であることを大切にしています。
特徴:
・南九州大学都城キャンパス内に設置
・年齢の近い大学生スタッフによる支援
・自分のペースで「やりたい」活動に取り組める
・活動日は学校の出席として取り扱い
場所:南九州大学都城キャンパス ひばり館
時間:平日9時30分~11時30分
※原則、保護者による送迎
○校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)
校内の安心できる居場所で登校支援
スペシャルサポートルーム(通称SSR)は、自分の学級以外で安心して学習・生活できる校内の居場所です。校内にあることを生かして、登校の継続を支援します。
特徴:
・自分のペースや方法で学習を進められる
・教室とは異なる落ち着いた空間で過ごせる
・専門スタッフによる学習サポートと相談対応
・不登校の未然防止を目指した支援
場所:市内の中学校2校(モデル校)
時間:学校の授業時間内
問い合わせや見学相談:
・所属の学校、教育相談室 【電話】46-2088
・学校教育課 【電話】23-2186
問い合わせ:学校教育課
【電話】23-2186