くらし 多重債務で困ったら、一人で悩まずすぐ相談を!

市消費生活センターには、「多重債務」に悩む人からの相談が多く寄せられています。今回は、多重債務の現状と相談方法を紹介します。

■多重債務とは
自分の支払い能力以上に借金し、その返済のためにさらに複数の金融業者から借金を重ね、返済が困難になる状況を「多重債務」といいます。さらに、言葉巧みに誘惑してくる「ヤミ金融」から借金すると、借金は雪だるま式に増えていきます。その結果、返済が困難になり自己破産すると、銀行などからの借り入れができなくなったり、クレジットカードの発行が受けられなくなったりするなどのデメリットが発生します。
借金返済のために借金を繰り返しても、根本的な解決にはつながりません。

■多重債務の相談件数
令和6年度、市に寄せられた消費生活に関する相談は450件。そのうち、多重債務に関する相談は74件で、若者から高齢者まで幅広い世代から相談が寄せられています。中には、多額の借金により、自己破産を考えなければならない相談もあるのが現状です。

■多重債務に陥るきっかけ
多重債務に陥る原因は、特別なものばかりではありません。
・低収入や収入の減少による生活苦
・冠婚葬祭などの予定外の出費
・商品・サービスの購入やギャンブルのためのキャッシング
・第三者に名義を貸したり、保証人になったりした結果、他者の借金を背負ってしまった など
このような借金を返済するために借金を重ねることで、多重債務に陥ってしまうことがあります。

■遠隔操作アプリを悪用して借金をさせる手口が増えています!
副業や投資の勧誘の中には、支払いのために借金をさせる悪質な事案があります。
最近では「遠隔操作アプリ」を悪用して借金をさせる手口が目立っていて、遠隔地から業者がスマートフォンやパソコンに接続して、画面を共有した状態で借金の手続きに誘導する事例もみられています。
遠隔操作アプリをインストールするよう指示されても、安易に従わないようにしましょう。

■多重債務で困ったら
市消費生活センター(市役所北別館2階)では、毎月、弁護士による無料法律相談を行っています。まずは、自分の債務状況を客観的に把握することが大切です。一人で悩まず、早めに相談ください。

■消費生活相談窓口(無料)
○電話・面接相談
日時:毎週月〜金曜日 9時〜16時
※面接相談は要予約

○弁護士法律相談
日時:9月26日(金)、10月24日(金)、11月28日(金)、12月19日(金)、1月23日(金)、2月27日(金)、3月27日(金)
※2日前までに要予約

○相談専用電話
・市消費生活センター 【電話】23–7154
・三股町福祉・消費生活相談センター 【電話】52–0999
・県消費生活センター都城支所 【電話】24–0999
※相談予約について詳しくは、市ホームページを確認ください

問い合わせ:市消費生活センター
【電話】23-7154