講座 (健康一番)病気の予防にもなる!?朝ごはんで「体内リズム」を整えよう

春は、入学や就職、異動や転勤など生活環境が大きく変わる季節です。この時期は緊張やストレスで疲れを感じ、朝なかなか起きられないことも多いのではないでしょうか。毎日を元気に過ごすためにも「朝ごはん」を食べることが大切です。
宮崎県の実施した令和4年度県民・健康栄養調査では、朝食を「ほとんど毎日食べる」人の割合は、男女ともにおよそ8割でしたが、朝食を「ほぼ食べない」と回答したのは男性30歳代で29%、女性20歳代で20・6%と高い結果でした。食べない理由として、「食べる時間がない」、「お腹がすいていない」という回答が多くなっていました。

◆朝食を食べて体内時計をリセット
朝食には、さまざまな効果や役割がありますが、その一つに「体内リズム」を整える効果があります。人間のからだには体内時計と呼ばれるものがあり、睡眠や体温、血圧やホルモン分泌などの調整をしています。体内時計は24・5時間の周期で動いていますので、これを1日24時間の周期に合わせてリセットする必要があります。そのリセットに必要なのが、朝の光と朝食になります。つまり、朝の光が刺激を与え脳にある時計をリセットし、朝食が刺激となり胃腸や肝臓などにある時計をリセットするのです。これにより、私たちの「体内リズム」は保たれています。
体内時計が狂ってしまうと、睡眠障害、肥満、糖尿病などの代謝障害や、免疫・アレルギー疾患などになりやすいと言われています。また、朝ごはんをしっかり食べるためには夕食の時間も大切です。夕食が遅いと朝おなかが空かず、朝食を食べられない状態にもなってしまいます。
一日の生活リズムを整えながら、毎日しっかりと「朝ごはん」を食べる習慣をつけましょう。

問い合わせ:健康増進課健康づくり係
【電話】66・1024