その他 押川市政がスタート オール西都でにぎわいと活力のあるまちへ

1月26日、任期満了に伴う西都市長選挙が行われ、押川修一郎市長が誕生しました。
押川市長に、これから始まる市政運営についての意気込みを聞きました。

■市長の職に就かれた現在の気持ちは?
ほっとしている気持ちと同時に、市民の皆さんからの期待の大きさを強く感じています。日に日に責任感が増してきており、身が引き締まる思いです。

■どのような市政運営を行っていきますか?
若い方、子育て中の方、高齢の方など、さまざまな方が西都に住む中で、「西都に生まれて良かった」「西都で暮らせて良かった」と日々の生活に喜びを感じられるような、にぎわいと活気のある安心なまちを、市民の皆さんと一緒に作り上げていきたいと思います。市職員と一丸となって、オール西都で魅力のあるものを磨いていきます。

■選挙公約に掲げた重要政策について
(1)人口減・高齢化対策人口減対策としては、まずは「子育て支援」が重要だと考えています。市内には産婦人科がないため、市外の病院へ通院が必要です。妊娠から出産までの費用に対して、市から支援ができないか検討します。さらに幼児期から高校まで、健診費や医療費、給食費などに対し経済的な支援を充実させていきたいです。西都市で安心して出産・子育てができるよう取り組んでいきます。
また、高齢の皆さんが不安に思われている移動手段についても、デマンドタクシーと合わせて※ライドシェアが導入できないか検討します。地元業者と連携しながら「便利で安全な」よりよい移動手段の確保に取り組みます。
(2)安心な医療環境づくり
医療行政については、地元の医師や医師会、宮崎大学などとしっかり連携し、良好な関係を構築していきたいと思います。
医師の確保はもちろんですが、例えば小児科など、地元のニーズが高い診療科を充実させることにも取り組んでいきます。新病院の建設に関しても、人口規模や現状の医療資源などを見極めつつ、持続可能で、市民ニーズに合った医療行政の在り方を、関係機関と議論を重ねて、方向性を定めていきます。
(3)魅力ある観光の推進
本市では、宿泊施設が少ないことが大きなネックとなっています。地域事業者と連携しながら新たな宿泊施設の建設を目指します。宿泊施設が充実すると、観光客だけでなくスポーツキャンプの誘致にも大きな強みとなります。
また、宿泊施設の近くに、子育て世帯のニーズが特に高い「雨でも子どもたちと遊べる場所」もできると、市民の皆さんに広く親しんでもらえるような活気のある施設になるのではないでしょうか。市外からもお客さんが訪れるような総合的なエリアができると、交流人口の増加や、農畜産物のアピールにもつながります。しかし、これは市だけでは実現が難しいので、民間の力を活用しながら、協力して取り組んでいきます。
(4)農業・商業の活性化
市の基幹産業である農業の振興は非常に大切だと考えています。耕作放棄地を増やさないためにも、地域農業を誰が担うのか、真剣に考えていかなければなりません。これからは新規就農者だけでなく、子が親の農業を引き継ぐ「親元就農」へもしっかり支援し、農業の担い手不足の問題に危機感を持って取り組んでいきます。
また、農業において、農業従事者の高齢化に伴い、臨時的な労働力の確保が求められています。例えば、元気な高齢の方や、フルタイムの仕事は育児や介護などで難しいと考えている方に、短時間でも都合のいい時間だけ働いてもらうなど、うまく分業する仕組みを作れないか考えていきます。人口減対策として、西都に移住してくる方々の働く場所を確保するためにも、知恵を出し合っていきます。
商業の活性化についても、短期的にプレミアム付き商品券などを活用して消費の喚起を促すだけでなく、エリア全体を魅力的にするという視点で事業に取り組んでいき、市民や観光客を呼び込んでいく必要があると考えています。
※ライドシェア(公共ライドシェア)…バスやタクシーなどの輸送手段の確保が困難な地域において、市町村やNPO法人などが行う有償の旅客運送のこと。

■目指す西都の未来像は?
たくさんの人が訪れる、にぎわいと活気にあふれた西都を目指します。人口が減少しても、幸せに住み続けることができるよう、元気なふるさとを若い世代に繋いでいくことが私の役割であると考えています。

■市民の皆さんへ一言
1期目の市長任期を終えてから4年間、たくさんの方とお会いし、お話をうかがいました。いろいろな立場の方、考えの方がいらっしゃると思いますが、西都市のため、未来の西都市に住む子どもたち、孫たちのために、協力し合い、一致団結してよりよい西都を作っていきましょう。どうぞご協力をお願いします。